西村康稔元経産相が当選確実 裏金問題で非公認も「自民党を立て直す」追加公認を見越して…

2024年10月27日 23:58

社会

西村康稔元経産相が当選確実 裏金問題で非公認も「自民党を立て直す」追加公認を見越して…
多くの支援者から握手を求められる西村康稔氏 Photo By スポニチ
 第50回衆院選の投開票が27日、行われた。裏金問題で非公認だった兵庫9区の西村康稔元経産相(62)は、圧倒的な知名度と実績で当選確実とした。早々に各社が「当確」を出したものの陣営は「NHKの当確をもって当選にしたい」と慎重な姿勢を崩さず、西村氏が明石市内の事務所に姿を見せたのは午後10時半を回っていた。
 支援者の待つ事務所に到着した西村氏は涙をぬぐい、しゃがれた声で「厳しい選挙で逆風の中どうなっていくのか?という思いでした」と振り返りつつも「政治改革、政治資金の透明化にしっかり取り組み、これからもう一度襟を正して私自身はもちろん、自民党をもう一度ゼロから立て直す、その一翼を担っていきたい」と、早くも自民党からの追加公認を見越し発言した。

 旧安倍派「5人衆」の1人として、次期総裁候補と言われながら4月、1年間の党員資格停止処分を受けた。「ゼロからのスタート」と無所属での立候補。そこに降ってわいたのが「兵庫県知事問題」だった。パワハラやおねだりが暴露されるなどし、全会一致で不信任決議を可決された斎藤元彦前知事を、2021年の知事選で維新とともに自民、中でも手厚く支援していたのが西村氏だったからだ。

 しかし、実際には公明党から推薦を取り付け、自民の明石・淡路各支部は引き続き支援。圧倒的な知名度と実績もあり、選挙戦を通して堅調な戦いぶりを見せた。

 対抗馬となるはずだった立憲民主党の橋本慧悟候補だが、9区の大票田、明石市で圧倒的な知名度と人気を誇る泉房穂前明石市長の“一番弟子”と言われ勢いよく立候補したものの、追い風は吹かずフタを開ければ“西村一強”の構図は変わらずじまいだった。

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