赤羽ひざ痛でリタイア…強行出場実らず

2010年02月01日 06:00

陸上

赤羽ひざ痛でリタイア…強行出場実らず
<大阪国際女子マラソン>大阪城をバックに疾走する(左から)バロス、ゴベナ、赤羽、小崎
 11月のアジア大会(中国・広州)代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンは31日、大阪・長居陸上競技場発着の42・195キロで行われ、アマネ・ゴベナ(27=エチオピア)が2時間25分14秒で初優勝を果たした。日本勢最高は2時間26分27秒で3位の小崎まり(34=ノーリツ)。左ひざの故障を抱えて出場したママさんランナー、赤羽有紀子(30=ホクレン)は39キロ手前で途中棄権した。(スタート時=雨、気温5・8度、湿度70%、西の風0・5メートル)
 強行出場した赤羽は39キロ手前で夫の周平コーチに抱えられ、無念のリタイアとなった。雨の中、25キロの通過タイムは03年に野口みずきが出した大会記録から18秒遅れというハイペース。「体に余裕があって積極的にいった」と先頭でレースを引っ張ったが、大阪城の急な下り坂を境に失速した。
 初マラソンの前回大会は2位。ベルリン世界選手権31位からの再起戦だったが、2週間前に左ひざを痛めた。「万が一の可能性を信じていたが、ひざの痛みから両足がつった感じだった」と周平コーチ。雨と寒さで状態が悪化し、32キロすぎにも止まりかけたほどだった。12年ロンドン五輪へ向けロードの経験を積むため、3月に松江ハーフ、4月にロンドンマラソンを走る予定だったが、軌道修正は必至。日本陸連の武冨女子マラソン部長(天満屋監督)は「すぐやめる決断ができなかったのが残念」と話した。
 <小崎 日本人最高の3位>小崎が07年の大阪世界選手権以来、2年5カ月ぶりのマラソンで日本人最高の3位に入った。出場を決めたのは昨年12月半ば。短い調整期間で1000キロを走破し、レースでもベテランらしい粘りを見せた。「この1カ月は家事もせず、走る時間に充てました。ラスト5キロは足が上がらず最悪でしたが、順位には満足」。ミセスランナーに笑みが浮かんだ。
 ▼アマネ・ゴベナ 38キロすぎに「ここだ」と思ってスパートした。天気が良ければ2時間22分台を想定していた。(自己ベストで優勝)
 ▼小幡佳代子 マラソンはやっぱり面白かったという感じ。悔いはありません。私の代わりに速く走ってくれる選手を育てたい。(引退レースで5位)

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