世界王者の複合ニッポン 五輪へ仕上がり順調

2010年02月01日 14:44

ノルディック複合

世界王者の複合ニッポン 五輪へ仕上がり順調
ノルディックスキーW杯の複合個人第15戦のトロフィーを手に笑顔を見せる渡部暁斗(右)と小林範仁=1月30日
 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合はバンクーバー冬季五輪による中断に入った。五輪前最後の実戦となった1月30、31日のゼーフェルト大会(オーストリア)では、21歳の渡部暁斗(早大)が3位で初の表彰台に立つなど、昨季の世界選手権団体を制した日本勢が順調な仕上がりをアピールした。
 開幕からチームとしてはかみ合わない試合が続いた。だが30日は3位の渡部を筆頭に小林範仁(東京美装)が5位、湊祐介(東京美装)が11位、加藤大平(サッポロノルディックク)が13位で続き、31日も渡部6位、湊12位、小林13位とまずまずの成績を手にした。
 この2連戦は米国やノルウェーなど強豪の多くが不在だった。結果を額面通りに受け取れないものの、リーダー格の小林は「ここに来てみんな上がってきている。いい形で五輪に入れそう」と手応えを口にした。
 1994年リレハンメル五輪の優勝以来4大会ぶりのメダル獲得を狙う団体に向けての収穫は、最年少の渡部がチームの柱の1本に成長したことだ。飛躍が安定して上位争いが可能になり、今は最も勢いがある。序盤戦で苦しんだ湊が復調してきたことも大きい。
 ベテラン高橋大斗(土屋ホーム)が気管支炎の影響で2試合とも欠場した。気掛かりはそれぐらいで、上向きなチーム状態に、河野孝典ヘッドコーチは「昨季の世界選手権前と同じような状況になってきた」と話した。

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