【優作 妹藍へ贈る言葉】「To the Next Stage」真っすぐ進んでほしい
2017年09月19日 10:42
ゴルフ
宮里家の3人兄妹の末っ子だけど、幼い頃から3人の中で一番しっかりしていた。親に怒られたこともほとんどなかった。目標を決めたら、そこに向けて集中して頑張るタイプで集中力が凄かった。
ゴルフをやりたいと言い出したのも自分から。いつも練習場に付いてくる姿が印象に残っている。中学1年生で世界ジュニア選手権に出場した後「英語を話したい」と英語を勉強し始めた。自分で決断し行動する。それは昔も今も変わらない。
ゴルフを始めて間もない頃、僕と兄がショートコースに行ったことがあった。妹も付いてきて父とクラブハウスで待っていた。ところが父がうたた寝した隙に抜け出し「私もやりたい」と僕らを追いかけてコース内に入って騒ぎになった。興味があることにまっしぐらという子だった。
ゴルフの素質は凄かった。小学2年生で初めて出た沖縄ジュニア選手権で自己ベストスコアを出したり当時から本番に強かった。僕自身、妹から影響を受けた。プロになってからもメンタルに関して「ああいう場面ではどんなことを考えてる?」とか質問していた。メンタルコーチのピア・ニールソン氏とリン・マリオット氏を紹介してもらったり妹の存在は僕のゴルフにもプラスになっている。
スイングが違うので技術的な意見交換は多くなかった。ただ米ツアー参戦後に「前下がりから打つと球が右に行く。前下がりってどうやって打つの?」と聞かれたことはよく覚えている。あまりに初歩的な質問なので、それで世界ランキング1位になったのかと爆笑した。フィーリングが鋭い天才なのだと思う。
印象に残る試合は僕がキャディーバッグを担いで沖縄で優勝した04年ダイキン・オーキッド・レディース。そして米ツアー初優勝した09年エビアン・マスターズ。不振になったり苦労してやっとつかんだ優勝だったから本当に感動した。
高校生でツアー優勝して常に注目を浴びてきた。ゴルフ人気の立役者。永久シードを与えても良いくらいだと思う。一人で戦ってきてストレスもたまっているはず。1、2年はゆっくりしてほしい。
第二の人生はアカデミーを立ち上げてジュニア育成に貢献してもらいたい。アニカ・ソレンスタムさんやロレーナ・オチョアさんのような存在になってほしい。それができる人だから。新たなスタートにあたり「To the Next Stage」という言葉を贈りたい。次のステージでも藍ちゃんらしく真っすぐ進んでいってほしい。
おすすめテーマ
2017年09月19日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
三原舞依「ノーミスは絶対条件」 新葉から刺激、200点超えに強い決意
-
“肉食怪獣”大龍1差死守 1キロステーキぺろり、阿武咲食った
-
豪栄道 カド番脱出&単独首位、自伝も出る「成績残さないと」
-
阿武咲「弱かっただけ」勝ち越し逃す、大翔丸とともに2敗後退
-
貴ノ岩 大ピンチしのぎ遠藤に逆転勝ち、反省も「体動いてる」
-
藍 12月にイベント出演、「達成感より解放感」当面ゆっくり
-
上原は10位 初の最終日最終組「課題たくさん見つかった」
-
川岸 娘→父連日Vならず53位…「お酒飲み過ぎました」反省
-
井戸木 猛チャージで魅せた、復活ムード「内容は今季一番」
-
松山は47位 年間総合V争い7位後退「うまくいかなかった」
-
遼 来季シード視界9位、残り2戦「優勝目指す」藍ねぎらいも
-
杉田 誕生日飾り完勝、ブラジル撃破 錦織不在もWG残留決定
-
昨年準V大坂 ケルバーに初戦敗退、ミス続出「ひどいプレー」
-
宇野が帰国 初成功の4回転サルコー秘話明かす、自然体で勝負
-
新葉帰国、自己ベスト更新もさらなる意欲「1秒」にこだわる
-
桃田 ベルギー国際Vから帰国、処分解除後2勝目「自信に」
-
五輪3大会競泳代表の渡辺健司氏死去 48歳 バルセロナで入賞
-
プロゲーマー目指し夢追う専門学校生たち 見据える視線は世界