奥原、さすが女王 プサルラに圧勝「持ってるなと思った」
2017年09月22日 05:30
バドミントン
両者は過去8度対戦し、4勝4敗の五分だった。今月17日には韓国オープンの決勝で敗れたばかりだ。その時は会場の空気の流れがプレーに影響したという。「風があってシャトルも速かった。相手の攻撃にびびったところもあった」。今大会の会場である東京体育館は空調などの影響をあまり感じず、世界選手権で優勝した英グラスゴーの会場と似ているという。
“地の利”を生かし、長身のプサルラを前後に揺さぶり、ミスを誘った。「ここはしっかり後ろまで返せる。相手に打たせて、走らせて、崩して攻めるというパターンが終始できた」。韓国オープンではネットに嫌われるシーンがあったが「今日はラッキーが多かった。持ってるなと感じた」。第2ゲームは最後に5連続得点して21―8と圧倒し、プサルラから初めてのストレート勝ちだ。世界選手権ではフルセット、1時間50分かけて倒した相手を48分で退けた。
序盤のヤマ場を乗り切り、2年ぶりの優勝へ前進した。世界ランキング4位の山口やリオ五輪金メダルのマリン(スペイン)ら強敵は多いが、ライバルを倒し勢いを得た。「昨日(1回戦)よりたくさんのファンが見に来てくれた。私のパワーになって一緒に戦えて凄く楽しかった」。運や風以上に頼もしい味方の存在を背中に感じながら、群雄割拠の女子シングルスで世界女王が躍動する。 (河西 崇)
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