空手東京五輪代表・植草歩、現役引退を発表「名前の如く一歩一歩、歩んできました」7月の大会がラスト

2024年05月01日 12:31

空手

空手東京五輪代表・植草歩、現役引退を発表「名前の如く一歩一歩、歩んできました」7月の大会がラスト
植草歩 Photo By スポニチ
 東京五輪の空手組手女子61キロ超級代表、植草歩(31)が1日、自身のインスタグラムを更新。7月に行われる国際大会をもって引退することを発表した。
 「みなさん、ご報告があります!この度、私は7月に行われる国際大会で競技生活を引退することに決めました」と報告した植草。「小学3年生の時に千葉県八街市の勝正館で空手を始めてからこれまでたくさんの方々に応援して頂き感謝申し上げます」と感謝を記した。

 「地道に田舎の道場から名前の如く一歩一歩、歩んできました。決してエリート街道ではないし全日本選手権も世界選手権も優勝したのは社会人になってからでした。だからこそこれまで長く続けて来れたのだと思います」と、これまでの歩みを回顧。

 「とても煌びやかな華やかな世界を見ることも体験することもできました。逆に、苦しくて苦しくて生きている価値がないのではないのかもと思う日もあり毎日泣いた時期もありました。負けたら存在価値がないのではないかとも思っていた時期もありました。多くのことを学び成長させてくれたのが『空手道』という競技でした」と振り返った。

 そして「オリンピックの後うまくいかず何度か引退しようと考えました」と本音も告白。「だけど一度きりの人生、不完全燃焼でいいのかと自問自答しやり切った気持ちにはまだなっていないと答えをだし、この空手を出来る時間に終わりが来るなら最後は空手道競技を『心から楽しんで』終わりにしたいと思い、これまで続けてきました」とし、「そしてついにこの日が来ました。やりきりました!」と宣言。「楽しかったです。もうお腹いっぱいです。笑」と冗談めかしつつも、充実感をにじませた。

 「たくさんのご声援、応援本当にありがとうございました!これまで私に関わってくれた出会ってくれた全ての方々に感謝致します」と感謝し、「SNSもどんどん盛んになりたくさんの方々からメッセージ、コメントをくださりそれが私を励まし頑張る糧になりました!空手をしていたから今の私がいます。本当にありがとうございました。ラストの試合もまたSNSに載せるので見てもらえると幸いです」と呼びかけた。

 ◆植草 歩(うえくさ・あゆみ)1992年(平4)7月25日生まれ、千葉県八街市出身。小3で空手を始める。柏日体高(現日体大柏)―帝京大―高栄警備保障―JAL。13年ワールドゲームズ、16年世界選手権、18年アジア大会優勝。18年世界選手権は銀メダル。東京五輪61キロ超級代表として出場し、1次リーグA組で2勝2敗の4位となりメダルが確定する準決勝進出を逃し、結果7位。得意技は中段突き。家族は両親と姉。1メートル68、70キロ。

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