マスターズ制覇のPリード 勝因は“異色スイング”と運の良さ

2018年04月10日 08:40

ゴルフ

マスターズ制覇のPリード 勝因は“異色スイング”と運の良さ
最終ラウンド、ウイニングパットを決め、ギャラリーの声援に応えるパトリック・リード Photo By スポニチ
 【マスターズ最終日 ( 2018年4月8日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC=7435ヤード、パー72 )】 【中嶋常幸 密着オーガスタ】 優勝したリードは最後に運があった。1打差で迎えた17番、グリーン左エッジからピンまで約25メートルの第3打。パターを手にしていたが、2打で収めるのも難しく見える状況だった。強めに打ったボールは大きくオーバーしそうな勢いで転がるが、カップに当たって1・5メートルに止まる。おそらく、それがなければ倍以上はオーバーしていたはず。そうなるとボギーの確率も高かった。幸運が勝因というか、その時、オーガスタの女神がほほ笑んでくれたようだった。
 彼のプレーを見ていて一番感じるのは腕の力。クラブのフェース面を暴れさせないように、フォロースルーで左肘を上げる独特のフィニッシュは腕力がないとできない。最近の米ツアーの選手は構えもスイングプレーンもしっかりしているが、彼は腕の力に重点を置くようなスイングで異色。この優勝でさらに成長していくと思う。

 R・ファウラーはよく追い上げた。ただ、いかんせんスタート前のリードとの差が大きすぎた。マキロイは2番でイーグルチャンスを外し3番でボギー。キャリアグランドスラムの重圧からか、自分で自分にプレッシャーをかけてしまった印象だった。

 松山はパットに苦しんだ。でもショットは出場選手の中でも最上位ランク。今後メジャーで勝つためには、試合の流れをつくるパットをどう自分のものにしていくかがポイントになるだろう。小平は最後まで、日本にいる時と同じように落ち着いたプレーをしていた。ただ、実力を世界基準にするためには、日本で頑張ることも大事だけれど、積極的に海外に出ていってほしいと思う。 (プロゴルファー)=終わり=

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