松山 初日46位も諦めん、強風の中で手応え「もっと吹いて」
2018年06月16日 05:30
ゴルフ
時折、秒速15メートルを超える突風が吹く難条件の下、大会初日の平均ストロークが76・474まで落ち込んだ。優勝候補に挙げられたスピース、マキロイら歴代王者、そして、復活を期すメジャー通算14勝のウッズら有力選手は予選落ちの危機に直面している。
そんな中、約6時間の長いラウンドを終えた松山は意外な言葉を口にした。
「もっと吹いてほしい。自分も崩れるかもしれないけど、トップにいる選手が崩れたら楽しくなるじゃないですか」
開幕前日にエース1Wが破損するアクシデントに見舞われながらじっと耐えた大会初日。1メートルを3パットした16番のダブルボギーなど痛恨のミスもあったが、それでいて首位と6打差のこの位置は逆においしい。メジャー自己最高の2位に躍進した昨年のこの大会も首位とは9打差の82位と大きく出遅れた後の巻き返し。首位発進を決めた世界ランク1位ジョンソンら上位陣を引きずり降ろす強風を味方に付けた乱戦こそ望むところだ。
「別に悪いとは思ってないんですけど、スコアにならなかっただけ」。不安材料の一つだった新1Wは最初に手にした12番でフェアウエーをキープ。飛距離も300ヤードを超え、逆に好転材料となっている。
アンダーパーがわずか4人の根比べ。強風と強い日差しにより早くもグリーン面は乾燥し、黄色く色を変え始めた。乱戦の主役となるべく第2ラウンドを見据えた。
≪9差逆転が最大≫過去の優勝者で初日の大会史上最大の出遅れは1955年にジャック・フレックが記録した首位とは9打差。フレックは2日目以降、69、75、67と巻き返し、通算7オーバーで並んだベン・ホーガンをプレーオフで下して優勝を飾っている。
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