13歳三浦、4回転成功!3位に「努力が少し報われた」
2019年02月06日 05:30
フィギュアスケート
発展途上の13歳。まだ課題が多いからこそ、武器として磨くのが4回転トーループ。「4回転を跳ばないと他のジュニアの選手に追いつかないと思って始めた」。昨年5月の練習で初めて着氷。大技を組み込む今季の演技構成に筋肉が悲鳴を上げたが、普段は行かないジムで鍛え、走ってスタミナもつけた。「守りに出ず、攻めの演技をしたい」。昨年10月の東日本ジュニア選手権、同11月の全日本ジュニア選手権で成功。全日本ジュニアでは出来栄え点3・04点が付き、この日も1・90を加点した。
トラブルにも屈しない、強いメンタルも魅力だ。大会1週間前の練習中に転倒。リンクの開閉フェンスの角に頭部をぶつけ、8針縫うケガを負った。それ以降は全く練習ができなかった。この日の公式練習でも、昨夏から使用する靴を固めるはずのテープを忘れてしまい、ほぼぶっつけ本番だった。「毎試合、笑いを提供している…。次は完璧な準備で臨みたい」と苦笑いで襟を正した。
来季の目標はジュニアGPシリーズへの出場、そして表彰台だ。「海外に行っても動じない選手になりたい」。まだまだ粗削り。だが裏を返せば、化ける可能性は十分だ。
◆三浦 佳生(みうら・かお)2005年(平17)6月8日生まれ、東京都出身の13歳。4歳の時に明治神宮外苑スケートリンクで初めて滑り、5歳から本格的に競技を始める。17年10月の全日本ノービス選手権男子Aで優勝。現所属は神奈川フィギュアスケーティングクラブで、都築章一郎、都築奈加子両コーチの指導を受ける。4回転はサルコー、フリップも練習中。
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