サモアなどラグビーW杯ボイコット?新国際大会に猛反発

2019年03月03日 05:30

ラグビー

サモアなどラグビーW杯ボイコット?新国際大会に猛反発
W杯ボイコットを検討しているラグビーサモア代表 Photo By 共同
 9月20日開幕のラグビーW杯日本大会に出場するサモア、フィジー、トンガのトップ選手が、大会ボイコットの可能性を示唆した。国際統括団体ワールドラグビー(WR)が提案している新国際大会「リーグ・オブ・ネーションズ」に太平洋地域の3カ国が含まれていないとして、欧州などでプレーする同地域出身選手の選手会が1日、抗議声明を発表。サモアは1次リーグで日本と対戦(10月5日、豊田ス)するだけに今後が注目される。
 新大会は欧州6カ国対抗(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリア)と南半球4カ国対抗(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン)に日本、フィジーを加えた12チームで20年にスタートする構想だった。だが、ニュージーランド・ヘラルド紙は先月28日、WRは世界ランク9位のフィジーに代わって同13位の米国を参戦させる計画と報道。英ロンドンに拠点を置き、太平洋地域出身プロ選手約600人で構成される「パシフィック・ラグビープレーヤーズ・ウェルフェア(PRPW)」は、W杯など代表活動への参加拒否を検討していると表明。新大会からの除外に対する「合理的な抗議」であると主張した。

 一方、同地域選手の公式選手会「パシフィック・ラグビー・プレーヤーズ(PRP)」は2日、「19年W杯への参加を楽しみにしている」とツイッターで表明。PRPは国際ラグビー選手会(IRPA)と協調し、WRと対話をしていると説明した上で「ボイコットの恐れはない」とした。

 ≪サッカー欧州NLがモデル≫新大会はサッカーの欧州ネーションズリーグがモデルで、ニュージーランド・ヘラルド紙によると参加チームは1000万〜1400万ニュージーランドドル(約7億6000万〜10億6500万円)を受け取る見通し。国際ラグビー選手会の会長を務めるアイルランド代表SOセクストンも「選手の肉体的負担を理解していない」とWRの商業主義を批判した。一方、元アルゼンチン代表SHのピチョットWR副会長は「12チームずつの1、2部構成で昇降格があり、選手には十分な休養を与える」との考えを示している。

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