【中嶋常幸　密着オーガスタ】不可なし松山、マスターズへどう仕上げてくるか？

2019年04月11日 08:15

ゴルフ

【中嶋常幸　密着オーガスタ】不可なし松山、マスターズへどう仕上げてくるか？ — 練習ラウンドでグリーン上を確認する松山 Photo By スポニチ

【11日開幕マスターズ】ここ何日かオーガスタは夜になると雨が降っている。火曜日は午前中、雨でコースがクローズになった。松山は午後からノーレン、ハットンとハーフを回ったが、見た雰囲気からは、好調さは伝わってこなかった。いろいろなチェックポイントを探りながらラウンドしている感じで、可もなく不可もなくという印象。昨年は左手首のケガの影響で球数制限をしているようだったが、幸い今年はどこかを故障しているような様子はない。練習場でもかなりの球数を打ち込んでいた。ただ、自分で思ったほど状態が上がってこないのだろう。悩みながら練習しているようにも見えた。

　テークバックの切り返しが気になっていたのかもしれない。本人に直接聞いたわけではないのであくまでも推測でしかないが、どこか引っ掛かるところがあるようだ。でも、だからといって、試合に不安があるというわけではない。練習と実戦は違う。開幕に合わせて、どう仕上げてくるのか注目したい。

　日本ツアーで賞金王になった今平は数ホールを見ただけだが、オーガスタの距離の長さ、難しさを実感しているようだった。初めてここに来た選手は誰でもその大変さに戸惑う。それは松山の東北福祉大の後輩、金谷も同じこと。でも、見方を変えれば初めてのマスターズなのだから、失うものは何もないと開き直って思い切ってやればいい。

　小平は今回が2度目のオーガスタ。前回よりは要領も得ているだろうし、初出場で予選を通って28位に入っているのだから、コースとの相性も悪くないはず。まぐれで米ツアーで勝てるはずもないから、今年もそれなりに見せ場をつくってくれるだろうと、期待している選手の一人だ。（プロゴルファー）