大坂 連覇逃すも「多く学んだ」 世界ランク1位陥落も表情明るく

2019年09月04日 05:30

テニス

大坂 連覇逃すも「多く学んだ」 世界ランク1位陥落も表情明るく
<全米オープン第8日 大坂なおみ・ベンチッチ>試合後の会見では時折笑顔も見られた大坂なおみ(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【テニス 全米オープン第8日 ( 2019年9月2日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )】 女子シングルス4回戦が行われ、第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)は第13シードのベリンダ・ベンチッチ(22=スイス)に5―7、4―6でストレート負けし、連覇を逃した。初めて前回覇者として臨んだ3月のBNPパリバ・オープンでも連覇を阻止された相手に再び屈し、今季3戦全敗。大会終了後の世界ランキングで1位から陥落することが確定した。
 いら立ちも涙もなかった。大坂は時折、笑顔を見せながら語った。「正直、タイトルを守りたかったけど、この大会で多くのことを学んだわ。私は人として大きく前に進んだ」。初戦敗退して会見を打ち切ったウィンブルドン選手権とは打って変わった表情だった。

 相手の弾道が低く精度の高いストロークに後手に回った。第2セット途中には前哨戦で負傷した左膝の違和感を訴え、痛み止めを飲んだが「負けた理由にしたくない」と完敗を認めた。

 ウィンブルドンから1週間、「瞑想(めいそう)のようなこと」をしてテニスから離れた。そして「練習しなかったら一日何もしなかったように感じる。私はやっぱりテニスが好き」と再認識。今大会は試合中に気持ちが乱れることはなく、大人びた表情で「本当に良いテニスをしたいだけ。私はヨーロッパでそれを忘れていた」と語った。

 次戦は出身地の大阪で行われる東レ・パンパシフィック・オープン(14日開幕)に出場予定で「考えているのはたこ焼きのこと。大きなタコの看板にお好み焼き…冗談よ」とおどけた。この1年間を執筆中の本に例えていた21歳は、続きのタイトルを問われ「第5章“The Process”(過程)ね」とニッコリ笑った。物語のヤマ場はまだ先にある。本大会はWOWOWで放送。

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