八村 意地の21点!W杯連敗で1次L敗退も“最強”米国戦へ「僕らのバスケできたら」

2019年09月04日 05:30

バスケット

八村 意地の21点!W杯連敗で1次L敗退も“最強”米国戦へ「僕らのバスケできたら」
<日本―チェコ>第2クオーター、豪快にダンクする八村(中央) Photo By 共同
 【バスケットボールW杯1次リーグE組   日本76-89チェコ ( 2019年9月3日    中国・上海 )】 バスケットボールW杯1次リーグE組で世界ランク48位の日本は、同24位のチェコに76―89で敗れた。八村塁(21=ウィザーズ)は豪快なダンクを2度決めてチーム最多の21得点。シューズが脱げながらアシストもマークするなど奮闘したが、トルコ戦(1日)に続いて欧州初撃破に届かず、E組最下位で敗退が決まった。5日は、2次リーグ進出を決めた世界1位の米国と激突。7、9日には東莞で17~32位の順位決定戦に臨む。
 敗戦を告げるブザーが鳴ると、歓喜に沸くライバルを険しい表情で見つめるしかなかった。トルコとの初戦で、ウィザーズ入団後の代表戦自己ワーストの15得点に封じられた八村は、この日21得点をマーク。チーム最多のスコアでけん引したものの、日本版ドリームチームは再び欧州の壁に屈し1次リーグ敗退が決まった。

 「ボールは回っていたのでトルコ戦よりは良かったと思うが、最後は戦いきれていなかったのが結果に出た」

 スタートは上々だった。ミスを連発し第1クオーター(Q)で16点差をつけられたトルコ戦とは一転、第1Qは18―18の同点。第2Qにはシュートの前にファウルを受けたため得点にはならなかったが、豪快な両手ダンクでリングにぶら下がり、雄叫びを上げた。前半は40―45。射程圏で折り返したが、後半は時間の経過とともに差が開いた。

 八村は第3Qにリバウンドをもぎ取ってからダンクを披露し、第4Qには厳しいチェックを受け、シューズが脱げながらも馬場の得点をアシスト。その後もダンクを叩き込んだが、W杯では自国開催だった06年8月21日のパナマ戦以来、4761日ぶりとなる勝利に導けなかった。

 「第3Qから相手がリズムに乗ってきて、僕らは止めることができずに、そのままズルズルいった」

 8月の強化試合から、NBAウィザーズのトミー・シェパードGMが来日。中国での今大会も試合だけでなく、開幕前の公式練習も視察するなど、大きな期待が懸かるルーキーのプレーをチェックしている。同GMからはW杯に向けて、「アンビリーバブルな体験になるから、楽しめ」とエールを送られた。微熱を抱えて初戦を迎えるなど、ここまで楽しめる状況にはほど遠いが、5日には胸躍る対戦が待つ。

 スーパースターの辞退が相次いだとはいえ、米国はメンバー全員がNBAの“準ドリームチーム”だ。八村は14年U―17W杯で38―122と大敗し、米ゴンザガ大でも次世代スター候補にもまれ、その実力を肌で知る。「相手はフィジカルも技術も上。気持ちの部分では負けないようにして、僕らのバスケができたら」。奇跡の可能性は、いつだって0%じゃない。諦めたら、そこで試合終了だ。

 ▽1次リーグの試合方式 各組4チームずつで勝ちチームが勝ち点2、負けチームが勝ち点1を獲得し、勝ち点で順位を決める。2チームが並んだ場合は当該チームの対戦成績、3チームが並んだ場合は3チーム間の得失点差で決定。上位2チームが2次リーグに進出し、下位2チームは17~32位の順位決定戦に回る。

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