摂南大は未勝利で終戦、三田村直輝主将が意地のトライ「準備や気持ちは勝てた」
2020年12月06日 18:00
ラグビー
「(監督の)瀬川さんにキャプテンに指名されたときは、最初不安で。キャプテンをする機会が今までなくて、どう引っ張っていいのか分からなかった。でも、最後の試合も、自分は点差が開いて落ち込むところがあったが、仲間が励ましてくれた。濃い4年間だった。最後は負けたけど、気持ちや準備は勝てたと思う」
SH三田村直輝(4年)は、感傷交じりに大学ラストゲームを振り返った。前半ロスタイム。相手の不用意なパス回しを見逃さず、中央ライン付近でインターセプトし、そのまま走りきって同点トライを挙げた。勝つんだ、絶対に勝つんだ―。強いメッセージを、背中で示した。
入学当初、「僕らの代はルールの面でデキが良くなかった」と苦笑いで振り返る。やんちゃな学年も、学年を重ねることに取り組み姿勢が変化した。
瀬川智広新監督(50)も最終学年をねぎらった。
「試合に出られない4年生が準備に参加するようになったり、チームとして勝ちたい思いが強くなっていた」
東芝でトップリーグ連覇、16年リオデジャネイロ五輪(7人制)でニュージーランド代表を撃破した名将の就任1年目は、成績面では苦しかった。グループ戦は3戦全敗。近大が新型コロナウイルス関連で棄権したため、この5位決定戦に臨んだ。しかし、最後まで白星をつかむことはできなかった。
「4年生はいきなり監督が代わって、あれせー、これせーと言われて…。それを受け入れてくれた。自分自身が勉強できた。学びの多さが、学生を指導するやりがいの一つ。難しさは、キャプテンを含めて1年間一緒にチームを作ったけど、卒業をしてしまう。それが社会人との違い。4年で終わらせるのではなく、文化として根付かせることが課題。4年生と過ごしたこの1年の成果を、2年目に大きくできるようにしたい」
リーグの全日程が終了。特例により入替戦は行わない。指導経験豊かな瀬川監督がまく種は、これから徐々に実を結ぶはずだ。
おすすめテーマ
2020年12月06日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
渡辺一平 男子200m平V 「東京で結果を出すことを見据えて強化を」
-
入江陵介 13度目V 200m背泳ぎは来年で一区切り「厳しい目を持って応援していきたい」
-
おのののかと結婚 塩浦慎理が50メートル自由形で優勝「安心した」
-
伝統の早明戦は明大に軍配 2季連続18度目対抗戦制覇 関東大学ラグビー
-
川内優輝は2時間13分59秒で19位「申し訳ない結果に終わってしまった」
-
チャン・キム、逆転で今年最終戦制す 金谷拓実5位、石川遼は6位
-
青学大出身の吉田祐也が初優勝 日本歴代9位タイ2時間7分5秒 福岡国際マラソン
-
萩野、男子200個メ制し会心2冠!満面の笑み「子供に戻った感じ。純粋に水泳を楽しめている」
-
萩野、東京五輪で「もっと大きい泳ぎともっと大きい人間になった自分を見せたい」
-
女子100自由形 酒井と大本が同着V 大本「同着は少しびっくりした」
-
長谷川、女子200バタフライ連覇「前半突っ込んで、目標とするレースはできた」
-
金谷拓実 “我慢”貫き2差3位に浮上 新人初2戦連続優勝へ「他人のスコアより、いいプレーを」
-
石川遼 イーブンでV圏4差 史上6人目大会連覇へ攻めのゴルフ宣言「チャレンジする」
-
岩田寛「自分でも驚き」12年ぶり最終日単独首位 5年ぶり3勝目なるか
-
42歳の谷原秀人 ベストスコア67で3位浮上 4年ぶり勝利へどん欲「いくつになっても勝ちたい」
-
小斉平優和 17番で痛恨ダブルボギー 首位陥落2位も「寝れば忘れる」
-
小平智 通算2アンダーで暫定48位 米男子マヤコバC第2日
-
畑岡奈紗 3差10位に浮上 4番から3連続ボギーも挽回「決勝はアイアンでしっかりピンを狙う」
-
上原彩子 70位で予選通過 最終18番で執念のバーディー
-
明大、対抗戦連覇へ紫紺結束 6日早明戦、箸本主将「相手の方が強いと思ってチャレンジ」
-
東海大、出場辞退もリーグ戦3連覇 流通経大は得失点差で優勝届かず
-
全国高校ラグビー組み合わせ決定 連覇を狙う桐蔭学園、27日1回戦で茗渓学園と対戦
-
常翔学園 100回大会100勝へ闘志 1回戦は日川と激突 野上監督「一戦一戦やからね」
-
松島、フル出場で不発も前向き「まだまだこれから成長できると今日の試合でも感じた」
-
新谷仁美 打倒アフリカ勢へ“マラソン走らない宣言”撤回
-
女子5000メートル代表・田中、マルチに挑戦「他の種目でも権利を得られれば」
-
男子1万メートル代表・相沢、まずは元日に集中「5連覇を目指したい」
-
朝比奈沙羅、新所属先「ビッグツリースポーツクラブ」 スポンサー12社の支援で活動継続
-
錦織、五輪でダブルス出場慎重「灼熱の夏に3種目やるのは不可能」
-
張本、腰痛強行出場も敗戦「出せるプレーの中での結果。全然、後悔はしていない」
-
陵侑、試行錯誤の23位通過「迷いながらというか、探りながら」 日本勢最上位は佐藤幸の4位
-
Vリーグ男子1部サントリー、1選手が新型コロナウイルス陽性 東レ戦中止に
-
東京五輪クレー射撃代表の中山&大山が結婚していた
-
大商大日本拳法部 いざ王座奪回へ 6日に全日本学生選手権開幕