萩野、男子200個メ制し会心2冠!満面の笑み「子供に戻った感じ。純粋に水泳を楽しめている」

2020年12月06日 05:30

競泳

萩野、男子200個メ制し会心2冠!満面の笑み「子供に戻った感じ。純粋に水泳を楽しめている」
男子200メートル個人メドレー決勝、優勝した萩野公介(右)は砂間敬太とハイタッチ(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【競泳日本選手権 第3日 ( 2020年12月5日    東京アクアティクスセンター )】 男子200メートル個人メドレーは萩野公介(26=ブリヂストン)が1分57秒67で2年ぶりに優勝し、400メートル個人メドレーとの2冠を達成。両種目ともモチベーション低下による休養後のベストタイムをマークし、完全復活に向けて歩みを進めた。女子200メートルバタフライは長谷川涼香(20=東京ドーム)が2分8秒31で連覇。女子100メートル自由形は酒井夏海(19=スウィン美園)と大本里佳(23=ANAイトマン)がともに54秒64で1位となった。
 接戦を制した萩野が満面の笑みを浮かべた。スタンドから手を振る平井伯昌コーチに向けて拳を突き上げる。自身が持つ日本記録には2秒60及ばないが、400メートル個人メドレーに続き復帰後のベストタイムをマークした。

 「記録は置いておいて自分なりに会心のレースだった。絶対に勝ちたいという強い気持ちを持って臨めたので、そこを評価したい」

 序盤は先行を許したが、2位の砂間と0・07差のトップで最後の自由形に入ると「この差は絶対に譲らない」と逃げ切った。そこに焦りはなく「負けたくない」という純粋な思いだけがあったという。そんな自分を「子供に戻った感じ。純粋に水泳を楽しめています」と笑った。

 200メートル自由形、100メートル背泳ぎにも出場した今大会、8本目のレース。「トレーニング最終日の午後練のような体」と疲労がたまった中でも集中を欠くことはなかった。「予選のバタフライで頭が先に上がっていた」と技術的な部分を決勝で修正する冷静さも光った。指導する平井コーチも「休養明けは1本泳いだ後のストレスで2本目を頑張ることはとてもできなかったが、体の反応が変わって気持ちが前向きになってきている」とうなずいた。

 個人メドレーの2種目とも五輪決勝進出の目安となり、来年4月の五輪代表選考会で代表入りの最低条件となる派遣標準記録を上回った。「僕にとっては大きな、来年につながる3日間だった」と語る萩野の目は、確実に来夏を捉えていた。

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