桃田賢斗と一問一答(2)「ソワソワ感を含めて“久しぶりだな”」「もちろん目標は優勝」

2020年12月23日 13:34

バドミントン

桃田賢斗と一問一答(2)「ソワソワ感を含めて“久しぶりだな”」「もちろん目標は優勝」
全日本総合バドミントン選手権。男子シングルス1回戦でプレーする桃田賢斗 Photo By 代表撮影
 【バドミントン全日本総合選手権第2日 ( 2020年12月23日    東京・町田市立総合体育館 )】 男子シングルス1回戦で世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)は森口航士朗(埼玉栄高)に2―0で勝利。桃田が公式戦のコートに立つのは今年1月12日のマレーシア・マスターズ決勝以来346日ぶり。大会3連覇へ向けて好発進した桃田の一問一答は以下の通り。
――観客開催の試合はどうだったか。

「正直、自分は観客がいてくれた方が気持ちが盛り上がり、乗ってくるタイプだが、無観客で少し寂しい気持ちもある。復帰戦だったので見てもらいたい気持ちもあったけど、こういう状況だし、自分のできることを精いっぱいやろうと思ってコートに入った」

――第2ゲーム10点目からスマッシュが減った。

「そうですね。点差が開いたのでいろいろと試しながら、少し緊張して縮こまっていたので、解放され、力が抜けてきた時にどのくらいの強さでギリギリを狙えるのかを試しながらやった」

――試合勘は。感覚のズレはあったか。

「正直、あった。自分のプレースタイルは相手をうまくうまく利用して相手の力を自分のパワーに変えるタイプだけど、今日は自分の打ちたいショットを打ってしまう場面が多かった。ちょっと相手の動きが見られていないと感じた」

――フィジカルトレーニングの量、狙いは。

「量は時間があった分、自分のテーマ一つ一つにしっかり取り組むことができた。今日は緊張して体がガチガチだったけど、そういった中でも動けて、1試合通して動き切れたのはフィジカル的にもトレーニングの成果が出たと思う」

――事故に遭い「僕はまたバドミントンができますか」と聞いた。実際に試合できた。

「この独特な試合の緊張感というか、試合前のいてもたってもいられないソワソワ感を含めて“あ、久しぶりだな”と感じることができた。コートに立った時に“お、帰ってきたな”というのがあったので、楽しみながらプレーできた」

――事故を経て周囲が楽しそうにバドミントンをやっていたと。バドミントンへの気持ちはどうなった。

「できない時間がすごく多かった分、できた時はすごく楽しかった。リハビリで自分のパフォーマンスが下がっていたので、そこからコツコツできることが一つ一つ増えていくを実感しながら、楽しみながら少しずつパフォーマンスを戻すことができていると思う」

――17年の復帰戦との違いは。

「圧倒的に今日の方が温かかったです。前はすごく周りの人たちのことの様子をうかがいながらプレーしているところがあった。今日はのびのびと復活して戻ってきたよ、というのを見せられたと思う」

――スケールの大きい選手になりたいと言っていたが、スケールの大きい一歩目踏み出せたか。

「まだまだですかね。全然足りないと思うので、こつこつまた頑張りたい」

――復帰戦の相手が高校生。そのことについて。

「すごくいいものを持っていると感じた。攻撃力だったり。でもまだ経験やもっと試合運びがうまくなればもっと強くなると思う。でも、ちょっと最初から諦めているような雰囲気が見えたのでそこはもったいないなと。また強くなった時にはすごく楽しみな選手だと思ったので、また対戦したい」

――今大会の目標は。

「もちろん目標は優勝だけど、先は見すぎず、前と同じく一つ一つ自分らしく感謝の気持ちを忘れずにプレーできたらいい」

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