正代、優勝争いトップ2敗守った 物言いついた3番全て制し「ついている気がする」

2021年01月23日 05:30

相撲

正代、優勝争いトップ2敗守った 物言いついた3番全て制し「ついている気がする」
はたき込みで隆の勝(下)を破った正代(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所13日目 ( 2021年1月22日    両国国技館 )】 大関・正代は物言いがつく際どい勝負の末に、またも白星を拾い、優勝争いトップの2敗を守った。立ち合いから攻め込みながら、関脇・隆の勝の圧力に抗しきれず引いたものの、右足一本で俵に残った。同じく2敗の西前頭筆頭の大栄翔は竜電を圧倒し、トップを並走。2差の4敗は朝乃山、照ノ富士、逸ノ城、琴ノ若の4人となっている。
 またもや際どい勝負を制し、首位を譲らなかった。正代は今場所、2度ついた11日目の隠岐の海戦を含め、物言いがついた3番を全て制して2敗を死守。「ついている気がする」とうなずいた。  立ち合いから踏み込んだが、低い体勢を保つ隆の勝の圧力に、たまらず引いた。最後は俵の上に右足一本で残った。「引いたのは良くなかった。我慢して押し返せれば一番いいけど、自分の体が浮き上がっていた」。行司が一瞬、隆の勝に軍配を上げかける際どい内容だった。

 今場所は部屋から国技館まで徒歩で通勤。直線距離で300メートルほどで、道中わずか数分とはいえ、すれ違うファンから声援の代わりに拍手をもらい、励みにしているという。

 コロナ禍で年末年始を初めて東京で過ごした。元日は部屋で食事が用意されず、宅配サービスでチェーン店の牛丼特盛り2つを頬張った。「これもいい経験」と苦笑いする。一方で、故郷の熊本県宇土市の西岡神宮では初詣に訪れた200人に米1キロが配られた。昨年秋場所優勝の副賞の一部を正代が「みんなで食べて」と後援会へ送ったものだった。

 交流が難しい状況でも、つながりを大切に土俵を務める。「(優勝決定戦を含め)残り3番取ってもいいように体のケアなども徹底します」。地元後援会はパブリックビューイング開催は難しいものの、千秋楽に30発の花火を用意する方針。その期待に、何としても応えたい。

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