小祝 21年優勝1号、18番会心バーディーで決着「欲しかった」副賞ボートをゲット
2021年03月08日 05:30
ゴルフ
最後の最後で大混戦から抜け出し「最終まで誰が勝つか分からない接戦の中で優勝できてうれしい。去年の自分ならミスショットして勝てなかったかもしれない。日に日に成長できたんじゃないかと思う」と胸を張った。
18番グリーン横には優勝副賞のヤンマー社製のフィッシングボートが展示されていた。釣りが趣味の小祝は「ヤンマーの船が欲しかったので、3打目を打った後、あれを優勝して獲りたいなと思った」と笑いを誘った。
おっとりした性格。2打差を追いかける展開にも「最終日という感じがしなかった」と緊張感はなかった。1番でボギーを叩いた後も「楽しんでプレーしよう」とすぐに気持ちを切り替えた。
4番で取り返すと悪天候から回復した後半はバーディーを重ねて優勝戦線に食らいついた。1打差で迎えた14番では10メートルのバーディーパットをねじ込んだ。「3メートルは行く(オーバーする)と思った」パンチが入った強めのボールが一度跳ねてからカップイン。「ビンゴ大会で当たったくらいびっくりした。ラッキーだなと思った」と追い風を感じた。
オフには上田桃子(34=フリー)ら師匠・辻村明志コーチ(45)の門下生が集まる「チーム辻村」の宮崎合宿に参加。練習仲間の前で「今年は賞金女王と複数回優勝を目指します」と堂々と宣言した。その目標に一歩近づいた。
18年のツアー本格参戦から“皆勤”を続ける。次戦は明治安田生命レディース(12日開幕、高知・土佐CC)。女子ゴルフ界を席巻する黄金世代の主役の一人は「複数回優勝に向けてまず一歩という感じなので、来週は新たな気持ちで切り替えたい」と力を込めた。
◆小祝 さくら(こいわい・さくら)1998年(平10)4月15日生まれ、北海道北広島市出身の22歳。宮里藍さんのファンだった母・ひとみさんの影響で8歳からゴルフを始める。飛鳥未来高卒業後、17年のプロテストに一発合格。19年サマンサタバサ・レディースでツアー初優勝。趣味はプロレス観戦。1メートル58、58キロ。
【勝者のクラブ】▼1W=スリクソン・ZX5(ロフト角9・5度、シャフトの長さ45インチ、硬さS)▼3W=スリクソン・ZX(15度)▼3、4U=スリクソン・ZH85(19、22度)▼5I~PW=スリクソン・Z585▼ウエッジ=クリーブランド・RTX―3(47、51、58度)▼パター=オデッセイ・ストロークラボ セブンCS(マレット型)▼ボール=スリクソン・ZスターXV
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