素根 女子78キロ超級V 代表最長ブランク問題なし、オール一本で貫禄

2021年03月08日 05:30

柔道

素根 女子78キロ超級V 代表最長ブランク問題なし、オール一本で貫禄
素根輝 Photo By スポニチ
 【柔道 グランドスラムタシケント大会最終日 ( 2021年3月7日    ウズベキスタン・タシケント )】 男女計5階級が行われ、女子78キロ超級で東京五輪代表の素根輝(20)が優勝した。素根の実戦は19年11月のGS大阪大会以来、約1年4カ月ぶり。今大会に出場した五輪代表5人の中で、最もブランクが長かったが、決勝まで4試合をオール一本で制す圧巻の強さを見せつけた。いずれも五輪代表補欠の男子90キロ級の長沢憲大(27=パーク24)、同100キロ超級の影浦心(25=日本中央競馬会)、女子78キロ級の梅木真美(26=ALSOK)も優勝した。
 全階級最速で五輪代表を決めながら、期せずして長期ブランクを余儀なくされた素根が、不安を払しょくするオール一本勝ちで大会を制した。決勝は頭一つ分も長身のソウザと対戦。ともに指導2で追い込まれてから圧力をかけ続け、残り2秒で相手に3つ目の指導があり、勝負がついた。やや拍子抜けの結末ながら、しっかり19年世界女王の貫禄を示した。

 「本当に久々の試合。試合勘を取り戻しつつ、しっかり戦いたい」と宣言した通りの勝ち上がりだった。初戦は寝技、準々決勝は立ち技の合わせ一本で付け入る隙を与えなかった。準決勝は延長戦にもつれ込んだが、最後は崩れ上四方固めで押さえ込んで勝負あり。立って良し、寝て良しの万能ぶりを見せた。

 昨年7月に環太平洋大を退学。4月からはパーク24所属となり、日大で学業にもいそしむ。この1年間で大きな環境の変化があり、「本当に強くなっているのか、自分はどこにいるのか、考えることがあった」と精神的に不安定になることも。全てを乗り越え、東京五輪へ視界が開けた。

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