前半21分に早々登場 堀江がチームに活 パナソニック逆転勝利

2021年05月15日 21:46

ラグビー

前半21分に早々登場 堀江がチームに活 パナソニック逆転勝利
<パナソニック・トヨタ自動車>途中出場のパナソニック・堀江(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【ラグビー日本選手権兼トップリーグ・プレーオフトーナメント準決勝   パナソニック48―21トヨタ自動車 ( 2021年5月15日    大阪・花園ラグビー場 )】 ホワイトカンファレンス1位のパナソニックがレッドカンファレンス2位のトヨタ自動車を48―21で下し、5季ぶり5度目のリーグ制覇に王手を懸けた。ベンチスタートから前半21分に早々と投入されたフッカー堀江翔太(35)がチームに落ち着きをもたらし、後半の逆転勝利につなげた。
 名将ロビー・ディーンズ監督が「ピッチに出れば常に付加価値を与えてくれる」と称賛する堀江が、逆転勝利のキーマンだった。5―15と劣勢の中で登場。「動きが悪い選手に個人的に話しかけた」と個別に助言を送ると、チームは再び息を吹き返した。3連続トライを許していたディフェンスは本来の動きを取り戻し、反則も減少。堀江出場後の失点は2PGの6点のみ。ゲーム主将を務めたフランカー布巻も「堀江さんが言うと、みんなの気が引き締まる。早い時間に活を入れてもらい、みんなまたスイッチが入ったと思う」と感謝した。

 同じポジションの坂手が昨季主将に就任したことで、チーム内で「マッド」と呼ぶリザーブスタートが多くなったが、その存在感は先発時に全く見劣らない。ベンチでは他のリザーブメンバー7人と戦況分析しながら見守り、時には声を張り上げて指示を飛ばすことも。23人全員で80分間を戦い抜く現代ラグビーを象徴する活躍ぶりに、3トライのWTB福岡も「堀江さんは姿で見せてくれるし、基本的に歯に衣(きぬ)着せない(発言をする)ので」と笑いながら称えた。

 自身の言葉が同僚に与える影響について、本人は「年の功じゃないですかね」と笑う。W杯は3大会連続で出場し、日本人初のスーパーラグビープレーヤーでもある堀江。決勝でも背番号に関わらず、5季ぶりリーグ制覇のキーマンになる。

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