古江 五輪切符へ大逆転挑む、残り1枠争いは優勝が絶対条件 9差開くも「集中したい」

2021年06月27日 05:30

ゴルフ

古江 五輪切符へ大逆転挑む、残り1枠争いは優勝が絶対条件 9差開くも「集中したい」
8番、セカンドショットを放ち笑顔を見せる古江 Photo By 代表撮影
 【女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ第3日 ( 2021年6月26日    千葉県 カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72 )】 首位に5打差の12位から出た東京五輪代表争い3番手の古江彩佳(21=富士通)は3バーディー、1ボギーの70で回った。通算7アンダーの8位まで順位を上げたが、初日から首位を走る菊地絵理香(32=フリー)が66の快スコアで通算16アンダーまでスコアを伸ばしたため首位とは9打差。東京五輪出場へ絶対条件となる優勝へ歴史的な逆転劇に挑むことになる。
 最終18番で残り153ヤードの第3打を8Iで2メートルに付けてバーディーを奪った。第1打をラフに入れた時点で一度萎えかけた気力を振り絞り、自分に活を入れなおしたバーディー締め。奇跡の逆転五輪へ古江の闘志の火はまだ消えてはいない。

 「明日(最終日)につながるかな」

 4番でグリーン手前のラフから12ヤードのアプローチを流し込んでバーディー。ここで確実にゲームの流れをつかもうと続く5番で刻みを選択した3Wの第1打が左ラフへ。かみ合わない展開の中、70でしのげたことは「70点」の及第点。首位とは9打差に開いたが「それは頭に入れずに集中したい」と雨予報の最終日は自分との戦いと覚悟を決めた。

 88年ツアー制度施行以降、最終日の逆転優勝は02年廣済堂レディースで藤野オリエが記録した11打差が最多。これに次ぐ記録として19年には渋野日向子がデサントレディース東海クラシックで8打差逆転Vを果たしているが、古江は“最終戦”でこの時の渋野超えを目指すことになる。

 1年前の古江の世界ランクは75位。当時は夢のかけらですらなかった東京五輪出場がほんのわずかとはいえ可能性を残した形で目の前にある。「ホントに価値のあることだと思います」。ここで諦めるわけにはいかない。

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