アメフト関学大、ラン!ラン!ラン!ラン!全4TDをランで奪取、宿敵・立命大撃破し甲子園ボウル切符
2021年12月06日 05:30
アメフト
「オフェンスは立命戦でやったことない、ラン、ラン、ランで挑戦しよう、と。前半は、特にうまくいった」
表情を変えず、大村和輝監督がポイントを挙げた。前田、斎藤の両RBが縦横無尽に相手守備陣を切り裂く。前回の対戦(11月14日)でも効果的だったワイルドキャット(QBを置かない陣形)から第1Q2分45秒に前田が先制TD。選手が考案し、首脳陣が宿敵撃破のために練り上げたプレーだった。
「立命との試合になると、これまで全然ランが出せなかった。どうやったら進むのか、じっくり考えた」
振り返った前田にとって、スタートは1年前。エースQB奥野が抜けたオフェンスのリーダーになった時から決戦の準備は始まっていた。週6日のジム通いで体幹を鍛え、倒れない走りを手に入れる一方、プレーを最後までやり切る重要性を説いてきた。17―10と追い上げられた直後の第3Q3分35秒に2本目のTD。「ランで勝つと言ってきて、それを体現できて良かった」。今季全5試合で確実に2TD奪ってきた背番号26は、最強のフィニッシャーになった。
そして、打ち合いの中で見せたメンタルの強さも見逃せない。17―0から第3Qに猛追され、一時7点差に。勢いを失ったかに見えた。ただ、指揮官は、多くの指導者が重視する「モメンタム」(流れ)の存在を否定する。「それは自分たちで勝手に思うだけで、関係ないでしょう」。就任2年目の信念は、選手にも浸透していた。
懐の深さも見せた快勝劇。全学年で甲子園の土を踏む前田が、学生日本一へ向けて意気込んだ。「法大は強いと思うけど、こっちの方がしんどいトーナメントを戦ってきた。負けません」。聖地に立つ時、関学大はもっと今より強くなる。(堀田 和昭)
《立命大、ターンオーバーが重く響く》立命大4年生QB野沢は「誰が見ても分かるミスは全て痛いし、それが敗因です」と自らも犯したファンブルやインターセプトを悔やんだ。11月14日に行われた順位決定の関学大戦で右肩を負傷。その影響もあり先発を2年生QB宇野に譲った。「1年間エースでいられなかった。(宇野に)しんどい思いをさせた」。後輩がインターセプトを食らうなど、つまずいた後の出番ではパス34回中24回成功させ、392ヤードを稼いだ。攻撃をけん引したものの、第1Qの14点のビハインドが重く響いた。
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