フィギュア元米国代表リッポンさん、北京五輪開催はIOCによる「人権侵害へのご褒美」と批判

2022年02月04日 18:08

五輪

フィギュア元米国代表リッポンさん、北京五輪開催はIOCによる「人権侵害へのご褒美」と批判
北京冬季五輪の開会式が行われる北京国家体育場(AP) Photo By AP
 国際オリンピック委員会(IOC)が北京を2022年冬季五輪開催地に選んだのは、人権を侵害している中国へのご褒美のようなものだ――。18年平昌冬季五輪フィギュアスケート米国代表のアダム・リッポンさん(32)が4日、ロイター通信の取材に対し、IOCは人権向上に努め、開催都市を選ぶ際にはより裁量を行使すべきと主張した。
 中国政府は否定しているが、欧米諸国は新疆ウイグル自治区でウイグル人などの少数民族徒が弾圧されていると非難し、政府首脳の北京冬季五輪への派遣を見送るなどの外交ボイコットに発展している。同性愛者を公言し、北京五輪で米国女子代表のマライア・ベルのコーチを務めるリッポンさんは「中国の人々は素晴らしい大会を開催し、全員に可能な限り安全を保証すると思うが、人権問題に関しては共産主義の国だ」とコメント。「五輪が開催国の発展につながることを常に望んでいるが、中国での人権侵害に照らし合わせると、なぜ開催を許可されたのか疑問を抱かせる」とIOCの姿勢を批判した。

 リッポンさんは「全てのアスリートが人権を懸念しており、起きていることが正しくないと考えている」と説明し、IOCはアスリートを危険にさらしていると警告。「アスリートが安全に行くことが可能で、危険にさらされない国での五輪開催を保証することが、IOCの責任だと思う」と指摘した。

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