【一問一答(1)】無念の小平奈緒「サンファが2連覇した時のようには、うまくいかなかった」

2022年02月14日 00:37

スピードスケート

【一問一答(1)】無念の小平奈緒「サンファが2連覇した時のようには、うまくいかなかった」
<北京五輪 スピードスケート>女子500メートル決勝、放送席に座る李相花さん(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【北京五輪第10日 スピードスケート女子500メートル ( 2022年2月13日    国家スピードスケート館 )】 スピードスケートの小平奈緒(35=相沢病院)が、13日の女子500メートルでメダルを逃した。前回18年の平昌五輪で同種目を制した小平は、連覇ならば日本女子としては冬季五輪初、さらにスピードスケートの日本選手としても初という快挙だったが、表彰台も逃す波乱となった。
 第13組のアウトスタート。昨季世界選手権覇者のアンゲリナ・ゴリコワ(ROC)と同走で、順調に滑り出したかに見えたが、スタート直後に失速。その後もスピードに乗れず、38秒09で17位に終わった。

 会場には18年平昌五輪銀メダリストで19年に現役を引退した李相花(イ・サンファ=韓国)も韓国国営テレビ局KBSの解説者として来場していた。4年前は敗れて涙ぐむ李相花に小平が寄り添ってねぎらい、抱き合った場面が日韓ファンの感動を呼んだ。

 以下は、レース後の小平と一問一答。

 ――現在の心境は。
 「最初の一歩目で左足がちょっと引っかかってしまって、その後立て直せなくて。まったく自分のスケートがどんどん離れていく感覚で、自分のやりたい表現ができなかった」

 ――コンディションは問題なかった?
 「そうですね。準備もしっかりできたし、あとはスタートに反応していくだけって思ったけど、脚がとられてしまた瞬間に頭の中が真っ白になってしまった。その後は、もう前を追って歯を食いしばって最後まで滑るしかないという気持ちで滑った」

 ――左脚がとられたのは一歩目?
 「一歩目だと思う。左足を踏み出す時に引っかかってしまった」 

 ――率直に今どのように受け止めている?
 「ここまでタイムが落ちるとは思ってなかったので、正直、どう振り返っていいか分からないけど、圧倒的な力があれば戦えてたのかなと思うけど、やっぱりもう、つまずくっていうことはその時点で体が対応してなかったことだと思う。氷ではなくて、自分の体がそこになかったっていう、ただそれだけ」

 ――「生き様を見せたい」と話していたが、表現できた?
 「起きてしまったことは取り返しのつかないことなので、残りの490メートルをとにかく自分の滑りに夢中になるしかないなと滑った」

 ――李相花との姿は見えた?
 「ちょっと相花が探せなくて。相花が大会前にメッセージをくれたり、前半戦からメールを送り続けてくれたのでとても心強かった。“奈緒はスケートうまくいってるよ”“奈緒ならできるよ”っていう言葉を何度も何度もかけてくれた。ただ、相花が2連覇した時のようには、うまくいかなかった」 

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