男子テニス世界ランク1位にロシアの26歳メドベージェフ 「BIG4」以外では18年ぶり

2022年02月26日 05:30

テニス

男子テニス世界ランク1位にロシアの26歳メドベージェフ 「BIG4」以外では18年ぶり
メキシコ・オープン準々決勝で西岡にストレート勝ちしたメドベージェフ(AP) Photo By AP
 男子テニスのノバク・ジョコビッチ(34)が24日に行われたドバイ選手権のシングルス準々決勝で敗れ、28日付の世界ランキングで1位から陥落することが決まった。世界2位のダニル・メドベージェフ(26)がロシア男子史上3人目の1位に浮上する。メドベージェフは24日のメキシコ・オープン準々決勝で西岡良仁(26)にストレート勝ちしたが、母国のウクライナ侵攻に複雑な表情を見せた。
 試合前に初の世界ランク1位が確定していたメドベージェフは、西岡に70分でストレート勝ちした。ロシア男子の世界1位はカフェルニコフ(99年5~6月)、サフィン(00年11~12月)に次いで22年ぶり3人目。ジョコビッチ、フェデラー(スイス)、ナダル(スペイン)、A・マリー(英国)の「BIG4」以外の世界1位も18年ぶりの快挙となった。

 だが、手放しでは喜べなかった。母国のウクライナ侵攻の報に、「この状況ではテニスがそこまで重要なものではないと分かっていた。朝起きて複雑な気持ちになった」と困惑気味にコメント。その中でジョコビッチの敗戦を知らされ、「目の前の試合に勝とうと思った。勝ててうれしいし、ジェットコースターのような気分の日だった」と明かした。

 ツアーで各国を転戦して友人が多く、世界1位を祝福するメッセージも数多く届いた。それだけに「テニス選手になることで世界平和を推進したい。ライバルだけどみんな仲が良いし、誰もが平和を願っている。1位になって再認識した」と強調。同僚のルブレフが前週の大会でマルチャノフ(ウクライナ)と組んだ男子ダブルスで優勝した例を挙げ「人間はともに生きることが大事。だから素晴らしい」と説明した。

 昨年の全米オープン決勝でジョコビッチを破って4大大会初優勝を飾り、ポスト「BIG4」の筆頭として期待される26歳。「世界一の実感?まだ少し早いよ」と話したが、しばらくは母国の状況に心を痛めながら戦うことになりそうだ。

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