新谷節で「新しい恋人」探し 6日東京マラソンで13年ぶりフル挑戦、日本記録更新狙う

2022年03月05日 05:30

マラソン

新谷節で「新しい恋人」探し 6日東京マラソンで13年ぶりフル挑戦、日本記録更新狙う
目標タイムを披露する新谷(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 6日に行われる東京マラソン(東京都庁前~東京駅前)の会見が4日、都内のホテルで行われ、女子で1万メートル、ハーフマラソン日本記録保持者の新谷仁美(34=積水化学)は日本記録更新を目標に掲げた。13年ぶりのフルマラソン挑戦で新境地を開き、昨年の東京五輪で1万メートル21位に終わった悔しさを晴らす意気込みを見せた。
 限界の先に何が見えるのか。新谷が掲げたテーマは、自らへの挑戦だった。「この3カ月マラソンの練習をしてきたが、マラソンの魅力が全然分からない3カ月。気持ちの面でも技術面でも、マラソンを超える過酷な種目はない」と吐露しつつも「42・195キロの間に新しい恋人を見つけられるように頑張りたい」と独特の表現で意気込む。東京のロードに隠れた、まだ見ぬ“恋人”探しが始まる。

 栄えある07年の東京初代女王。マラソン初挑戦で衝撃的なデビューを果たしている。自身が唯一獲得したという15年前の金メダルも「おそらく取ってある。どこかにほこりをかぶっている」と笑う。日本記録を持つ1万メートルを主戦場に活躍し、13年世界選手権で5位入賞し、14年に一度は引退を表明。4年半後に現役復帰し、昨夏の東京五輪にも出場した。

 その東京五輪では21位に終わり、号泣した。今回の挑戦の決断は「過去の自分と決別させたい」が理由。屈辱の結果を引きずって今後の人生を送りたくない。「それを吹っ切るためにはそれ以上の結果が必要で、私の中で最大にきついマラソンにチャレンジした」と語った。

 レース後の未来については「白紙」とし「引退する選手をうらやましがる自分がいる。そこだけは避けられるように」と言う。今大会の目標タイムは07年大会より1秒速い「2時間31分0秒」と記しつつ、「日本記録を意識して、3カ月やってきた。そこを目指して頑張りたい」。狙うは野口みずきが持つ日本記録2時間19分12秒。新境地を探す旅が始まる。

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