加藤美優、九州の新エースだ「みなさんに喜んでいただけるように活躍したい」Tリーグ9月開幕
2022年08月23日 15:00
卓球
23年鹿児島県国体にも出場する予定で、「九州を元気にすることはアスティーダで戦うことだと思いました」と加入を決断した。1月の全日本選手権の6回戦では前回覇者の石川佳純(全農)を4―1で破り3位に入った実力者で、「そこ(6回戦)を突破できたことはよかったと思います」と収穫を得た。
幼稚園の頃に家族で温泉に行ったときに卓球と出合った。小学校1年で出場した大会では平野美宇に勝利した経験を持つ。その後も順調にキャリアを重ね19年世界選手権では個人戦8強。Tリーグでは日本ペイントでプレーし、20―21年シーズンは最多勝と後期MVPを獲得した。「気がついたら、なっていました。うれしかった」と振り返る。
多彩なサーブが魅力のひとつだ。「パターンはけっこうあります」。しゃがみこみながら回転をかけるサーブなどを武器にしている。卓球を始めた頃から鍛えてきたといい、「相手に主導権を握らせない」ことを意識している。ラリーにも自信を持ち、「初めて見る方にも楽しんでいただけると思います」とアピールした。
現在は出身地、東京を拠点に練習に励む。フットワークを鍛えるメニューを多めにし、卓球台を大きく使いながら、球数をひたすら打ち込んでいる。
今季は東京五輪混合ダブルス金メダリストで1学年下の伊藤美誠が日本生命に入り、Tリーグに初参戦。平野、石川、早田ひならライバルも活躍しているが、加藤は「そこで自分にプレッシャーをかけても、あんまりいいことはないので。自分が毎日楽しく活動することを意識しています」と話した。
2年連続のプレーオフ進出を狙う九州。加藤は「みなさんに喜んでいただけるように活躍したいな、と思います」と誓った。
( ○…加藤のリフレッシュ方法は好きなアイドルのライブに行くこと。お気に入りはともに男性11人組の「JO1」と「INI(アイエヌアイ)」だ。「応募して当たった(当選した)ライブもあるので楽しみ」と笑顔だった。サーブの練習時にはイヤホンで曲を流しながら取り組む。「全ての曲が好きです」と目を輝かせていた。