アメフト京大 困ったら泉 困らなくても泉 エースQBが167ヤードの荒稼ぎで今季「初星」

2022年11月12日 17:49

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アメフト京大 困ったら泉 困らなくても泉 エースQBが167ヤードの荒稼ぎで今季「初星」
<京大・神戸大>第4Q、勝利が決定的となり、サイドラインで笑顔を見せる京大QB泉(撮影・堀田 和昭) Photo By スポニチ
 【関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   京大31ー24神戸大 ( 2022年11月12日    MKフィールドエキスポ )】 フィールドでは獅子奮迅のエースも、サイドラインでは祈るしかできない。第4Q最終盤の京大ディフェンス。QB泉岳斗(3年)は、わずか7点リードを死守する味方を心で鼓舞した。エンドゾーン寸前まで攻め込まれながら、最後は執念のインターセプト。不戦勝を除けば、今季初めての白星がやっと刻まれた。
 「神戸大はディフェンスが強いので、オフェンスの力を見せつけようと、かなり気合いを入れて戦いました。チームの成績は気にしないように考えていたけど、やはり負けが続いていたので…。少しホッとしました」

 点を取ったら、取り返されるシーソーゲーム。白熱した国立大対決で、背番号17のパフォーマンスは群を抜いていた。両軍合わせて最多のボールキャリー21回で、167ヤードをゲイン。第4Q1分35秒には、貴重なTDランも奪った。RB顔負けのスピード、スペースを見つけるセンスだけではない。タックルを逆にはじき飛ばすフィジカルも、ランナー泉の強みといっていい。

 今季の獲得ヤードは、これで501。各校のエースRBを抑え、リーディングラッシャー部門のトップに立っている。それなのに、数字に関する質問に対しては、にべもない。

 「リーディングラッシャーを狙う気持ちは全くないです。パスを投げないといけないのに、投げられず走ったりというケースもあったので…。やっぱりQBだし、パスレーティング(成功率)が高い方がうれしい」

 司令塔は、正直な胸の内を明かした。今季2勝目とはいえ、次節(27日)の甲南大戦で負ければ、入れ替え戦に回る正念場。「この2週間で、しっかり反省して、最後の最後までオフェンスを引っ張っていきたい」。有終の美を誓う顔が、11月の西日に輝いていた。

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