埼玉 松田で快幕 1T2Gの9得点 連覇へ司令塔が帰ってきた
2022年12月18日 04:45
ラグビー
最大の見せ場は12―16で迎えた後半15分。敵陣右10メートルライン付近でパスをもらい、そのまま約40メートルを走り切り一時逆転のトライ。相手ディフェンスラインの穴を見抜き「“勝負だな”という判断だった」とうなずいた。
5月下旬の膝の手術後は約3カ月間、フッカー堀江らを指導してきたアスレチックトレーナーの佐藤義人氏とともに開幕戦に照準を合わせた。傾斜での有酸素運動や自重の筋力トレーニングで左足強化。術後48センチだった左太腿の周囲は57センチまで大きくなった。この日の快足トライも「昔だったら走り切れていない」と松田。進化した姿に堀江が「(膝関節を伸展する)内側広筋がめっちゃついてる」と驚いた。
熊谷駅には開幕に合わせ垂れ幕が登場した。合言葉は「熊谷から再び、最高峰へ」。W杯を前に、連覇を懸ける今季。松田は「ここがゴールではない。まだまだ積み重ねたい」と先を見据える。この日は新たなスタートラインにすぎない。
≪後半粘りきれず≫BL東京は前半を16―12とリードしたが、後半はペナルティーを重ね逆転負け。トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチは「後半は(相手に)プレッシャーを積み上げきれなかった」と振り返った。ただ多数の日本代表選手がそろう昨季王者に対し、FW第1列にはフッカー原田ら大卒1、2年目の選手3人を並べての善戦。フル出場で1トライも記録したNo・8リーチも「大活躍してくれた。ハードな練習を乗り越えた(成果)」と目を細めた。
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