接点&スクラム無双!帝京大・相馬監督「われわれの強み」ラグビー全国大学選手権

2023年01月08日 21:34

ラグビー

接点&スクラム無双!帝京大・相馬監督「われわれの強み」ラグビー全国大学選手権
<帝京大・早大>優勝し、泣きながら抱き合う相馬監督(左)と松山主将(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【ラグビー全国大学選手権決勝   帝京大73―20早大 ( 2023年1月8日    東京・国立競技場 )】 帝京大が大会決勝史上最多となる73得点、最大得点差となる53点差を付けて早大に圧勝。2大会連続11度目の大学日本一に輝いた。
 鍛え上げた選手たちの手で11度、国立の空を舞った就任1年目の相馬朋和監督は、「コンタクトはわれわれの強み。そこにこだわりを持った。それはわれわれ(帝京大)が、われわれであるための重要な部分」と、独特の表現で記録的な大勝の要因を語った。

 早大のフランカー相良昌彦主将(4年)が「序盤は粘れてゲインされなかったが、相手は2枚でこちらは3枚だった。互角のように見えて、互角ではなかった」と舌を巻いたように、接点では常に相手に人数を掛けさせ、数的有利を生み出した。前半には今大会で初めてリードを許す時間帯もあったが、誰一人として慌てず。練り込まれたサインプレーやムーブで2トライを奪った早大に対し、帝京大はラグビーの原点と言えるコンタクト勝負でじりじりと前進し、決勝史上最多の11トライを奪った。

 前半は徹底して守勢だった相手に手を焼いたスクラムも、後半は幾度もペナルティーを奪うなど圧倒。後半18分には相手ボールスクラムを猛プッシュし、相手SHがこぼれ球を慌ててパスしたところをフランカー奥井章仁(3年)がインターセプトしてそのままトライ。フッカー江良颯(3年)は「相手は押してこないと分かっていた。ハーフタイムで意思統一して修正できた」と話した。

 昨年度まではFWコーチだった相馬監督が指導していたスクラム。新体制となった今年度だが、春季大会の明大戦ではセットプレーの劣勢で敗戦し、出場した多くの選手が悔し涙を流した。この日、3番で先発したプロップ上杉太郎(3年)もその1人。「最初はうまく対応できなかったが、しっかり修正できた」と話した。

 夏合宿では指揮官自ら3対3のスクラムに入り、コーチ時代と同様に熱血指導を施されたという。上杉も「相馬さんが組んでいる姿を見て、自分ができていないところが分かった」。昨年度の決勝はスタンドから見守りながら、今年度は前主将の細木康太郎(現東京SG)から3番を引き継ぐまでに成長し、「まだ細木さんとの差はあるが、成長できた実感はある」とかみ締めた。

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