穴井 スイング改造V 今季2勝目でメルセデスランク首位浮上 “石井塾”再入門でメンタル面改善

2023年05月01日 04:30

ゴルフ

穴井 スイング改造V 今季2勝目でメルセデスランク首位浮上 “石井塾”再入門でメンタル面改善
笑顔で記念撮影をする穴井(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー パナソニック・オープン最終日 ( 2023年4月30日    千葉県 浜野GC=6656ヤード、パー72 )】 単独首位で出た穴井詩(らら、35=GOLF5)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算10アンダーで逃げ切り、ヤマハ・レディース葛城に続く今季2勝目、ツアー通算5勝目を挙げた。永峰咲希(28=ニトリ)と競り合ったが、18番でバーディーを奪い、1打差で振り切った。年間女王を決めるメルセデス・ランクで1位に浮上。4日開幕の国内メジャー初戦ワールド・サロンパス・カップ(茨城GC西C)に向けて弾みがついた。
 最終18番パー5。残り82ヤードから58度のウエッジで放った穴井の第3打はバックスピンで戻り30センチに止まった。「完璧な球」と自賛する一打でバーディー締め。自身初のシーズン2勝目に「凄くうれしい」と顔をほころばせた。最大瞬間風速14・4メートルの強風が吹き、横殴りの雨が叩きつける中でティーオフ。1番のボギーでつまずいたが、パー5の6番と8番でバーディーを取り返した。終盤まで永峰と競り合ったものの、1打差で振り切った。

 強い覚悟で今季を迎えた。14年まで指導を受け、師弟関係を解消した石井雄二コーチ(46)に「メジャーで勝ちたいので教えてください」と再入門しスイングを見直した。エックス線で骨格を撮影し姿勢を改善。「手の運動量が減り球がねじれなくなった」(石井コーチ)。平均飛距離256ヤードの飛ばし屋も、パー5で無理に2オンを狙わずウエッジで好機をつくった。

 指導は4日間で争うメジャーを勝つメンタル術にも及んだ。序盤から集中力を消耗しないようリラックスした状態になる風呂上がりをイメージして構えに入ることを心がけた。

 次戦はワールド・サロンパス・カップ。8年ぶりにバッグを担いだ石井コーチから「今日で準備はできた」と国内メジャー初制覇に太鼓判を押された穴井は「メジャー優勝は覚えていないくらい昔からの目標。1つ目のメジャーなので獲りたい」と語気を強めた。

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