低迷期を知る生え抜きも存在感 ラグビー横浜・嶋田「一体感が出てきた」

2023年05月01日 18:39

ラグビー

低迷期を知る生え抜きも存在感 ラグビー横浜・嶋田「一体感が出てきた」
プレーオフに向けてチーム状況を語る嶋田直人 Photo By スポニチ
 ラグビーリーグワンの横浜(旧キヤノン)が1日、今月13日に控えるプレーオフ(PO)準決勝・埼玉戦(東京・秩父宮ラグビー場)に向けて、東京都町田市のチーム施設で全体練習を報道陣に公開。生え抜きで初のPO進出に貢献した元主将のフランカー嶋田直人は「ずっとキヤノンでプレーしてきて、ずっと勝てずにいた。プレーオフ進出はうれしい」と思いを明かした。
 1980年創部の横浜は、長らく関東社会人リーグに所属し、09~10年シーズンにトップイースト(当時のトップリーグの下部リーグの一つ)に昇格。12~13年シーズンにトップリーグに昇格した。その後は国内外から優秀な指導者や選手を獲得し、国内屈指の充実した練習施設を整備。シーズンを追うごとに力を付けてきたが、18~19年シーズンは12位(16チーム中)に沈むなど、一時は低迷した。

 20年の沢木敬介監督就任後は5位、6位と4強にあと一歩まで迫り、ついに厚い壁を破った。今季は試合登録メンバーが発表される試合2日前の練習後、練習施設近隣のカフェに選手が集まり、コミュニケーションを図って一体感が高まったことで、試合にも好影響が出ているという。嶋田は「いいチーム文化ができて、一体感が出てきた。よりチームへの思いが強くなっている」と明かした。

 SO田村優やCTB梶村祐介主将ら移籍組、SHファフ・デクラークやCTBジェシー・クリエルら外国人選手の活躍が目立つ横浜だが、生え抜き選手の力も不可欠。嶋田と同じ14年入団で元主将のフッカー庭井祐輔も「(PO進出は)長くかかった。凄くこみ上げてくるものがあった」と話し、まだ見ぬ頂点への戦いへと歩みを進める。

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