全仏オープンテニス明日開幕！西岡の躍進を見逃すな！

2023年05月27日 12:00

テニス

　テニス4大大会第2戦の全仏オープンは28日、24年パリ五輪の舞台でもあるローラン・ギャロスで開幕する。男子シングルスで世界ランキング32位の西岡良仁（27＝ミキハウス）は今季の目標を世界20位以内に設定。4大大会で自己最高の16強入りを果たした1月の全豪オープンに続く、躍進を目指す。

　4カ月前に見た〝新しい景色〟は鮮明に頭に残っている。さらなる高みを求め、西岡がローラン・ギャロスのコートに立つ。今季は世界ランキングのトップ20入りを目標に掲げており「グランドスラムで勝てないと20位以内に上がれない現状がある。いかに２週目に残れるテニスをするか」と力を込める。故障で長期離脱中の錦織が21年10月を最後にツアー大会から遠ざかる中、日本のエースとして期待が懸かる。

　1月の全豪オープンで16強入りを果たした。4大大会で20年全豪オープンの3回戦を上回る自己最高成績。68年のオープン化以降で日本勢同種目の16強進出は松岡修造、錦織圭に続く史上3人目の快挙だった。クレーコートシーズン突入後は4月のバルセロナ・オープンで16強入り。全仏オープンの前哨戦イタリア国際は2回戦敗退したが、赤土で世界8位のシナー（イタリア）、世界6位のルブレフらトップ選手とも試合を重ねて充実の時間を過ごしてきた。
　
　この1年でどん底からはい上がった。22年の全豪オープンで1回戦敗退後に「あと2年結果が出なかったらやめる」と引退を示唆。世界ランクは123位まで低下したが、翌週から米国で下部チャレンジャーツアーを転戦して勝利を重ね、自信を取り戻した。昨夏からは米国人のザハルカ氏をコーチに迎え、苦手のフォアハンドを強化。精度の高いバックハンドのダウンザラインに加えてクロスに振る展開が増え、プレーの幅が広がった。

　男子は昨年覇者で史上最多14度の優勝を誇るナダル（スペイン）が左股関節の故障で長期離脱しており、欠場する。イタリア国際ではジョコビッチ（セルビア）、アルカラス（スペイン）らが早期敗退しており混戦模様だ。女子は世界1位のシフィオンテク（ポーランド）が連覇を狙う。

　現地の感動と興奮の様子は、最終日の6月11日までWOWOWが連日生中継する。なお、第1日の28日に行われる男女シングルス1回戦は無料放送となる。テレビやBS視聴環境がなくても楽しめるWOWOWオンデマンドでは、第1日から30日の第3日まで無料配信。さらに、WOWOWオンデマンドでは昨年ツアー2勝を挙げた西岡良仁ら日本人選手の全試合をライブ配信予定となっている。