照ノ富士 復帰場所で8度目V「精いっぱいやってきて良かった」両膝手術乗り越え一人横綱の責務果たした

2023年05月27日 17:58

相撲

照ノ富士 復帰場所で8度目V「精いっぱいやってきて良かった」両膝手術乗り越え一人横綱の責務果たした
拍手を受けながら懸賞を手に引き揚げる照ノ富士(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所14日目 ( 2023年5月27日    両国国技館 )】 4場所ぶりに復帰した横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)が、2敗で追う関脇・霧馬山(27=陸奥部屋)を寄り切りで下し、昨年夏場所以来、8度目となる優勝を決めた。
 万雷の祝福の拍手を浴びながら花道を引き揚げた横綱は、支度部屋で安どの表情を浮かべた。

 「素直にうれしい。昨年10月に手術してから頑張ってきた。精いっぱいやってきて良かったという思いだけ。(師匠の)伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)とおかみさんには、今回の優勝だけでは返せないぐらいの恩を感じている」

 昨年秋場所を途中休場後に古傷の両膝を手術。復帰までに時間を要したが、今場所から土俵に上がり、初日から8連勝するなど、ブランクを感じさせない取組を見せた。

 9日目、前頭6枚目・明生(27=立浪部屋)を相手に初黒星を喫したが、その後も白星を積み重ね、この日は過去9戦負けなしの霧馬山を寄り切って13勝1敗。千秋楽を前に1年ぶりとなる優勝を飾り、復帰場所で一人横綱の責務を見事に果たした。

  ◇照ノ富士 春雄(てるのふじ・はるお=本名・杉野森正山、モンゴル名・ガントルガ・ガンエルデネ)1991年11月29日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の31歳。相撲留学した鳥取城北から間垣部屋に入門し、11年5月の技量審査場所初土俵。部屋閉鎖で13年、伊勢ケ浜部屋移籍。14年春場所新入幕。15年名古屋場所新大関。17年九州場所で関脇に転落。5場所連続休場から19年春場所に序二段で復帰。再入幕の20年7月場所で幕尻優勝。21年夏場所で21場所ぶりに大関に復帰。同年秋場所から第73代横綱に昇進した。優勝8回。殊勲賞3回、敢闘賞3回、技能賞3回。得意は右四つ、寄り。1メートル92、180キロ。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年05月27日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム