宮田成華 首位浮上69 繰り上がりで史上3人目“成り上がりV”だ

2023年07月02日 04:30

ゴルフ

宮田成華 首位浮上69 繰り上がりで史上3人目“成り上がりV”だ
2番、ティーショットを放ち打球を見つめる宮田成華(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 資生堂レディース第3日 ( 2023年7月1日    神奈川県 戸塚CC西C=6605ヤード、パー72 )】 ツアー未勝利の宮田成華(なるは、25=フリー)が5位から出て5バーディー、2ボギーの69で回り、通算7アンダーで首位に浮上した。今大会にはウエーティングからの出場で優勝となればツアー史上3人目の“成り上がりV”となる。岩井明愛(20=Honda)、藤本麻子(33=フリー)、桑木志帆(20=岡山御津CC)とともに4人が首位に並ぶ大混戦となった。
 雨にも負けず、風にも負けず、宮田が初Vを視界に捉えた。序盤はボギーが2つ先行も5番のバーディーから流れが変わる。中盤以降は「ポンポンとバーディーが取れたので落ち着くことができました」。12番で残り131ヤードの2打目を1メートルにつけ、13番では5メートルを沈めて連続バーディー。怒濤(どとう)の巻き返しで首位に浮上した。

 武器は「曲がっても好き」とこよなく愛すドライバー。初日には平均263・50ヤードで全体2位の飛距離をマークした。“飛び”の秘訣(ひけつ)は「親の遺伝」と笑う。力感あふれるスイングは明大、朝日生命で捕手、遊撃手として活躍した父・仁志さん(55)譲り。小5まで5年間、クラシックバレエで鍛えられた体幹も生きている。

 昨季までは手打ちが目立ったスイングはボディーターン主導に修正し、飛距離は10ヤードアップ。正確性も増し、優勝争いの原動力となっている。上位で争う緊張感は韓国ラブストーリーの「太陽の末裔」などを見て気分転換。パクチーを除けば好き嫌いのない食生活も、暑さ対策にビタミンB豊富な豚肉と好物のもずく酢を食べ、パワーチャージしている。

 欠場者が出た場合に繰り上がりとなるウエーティングから出場の今大会。優勝すれば17年のO・サタヤ(タイ)、18年の香妻琴乃に続くツアー史上3人目の快挙。「緊張もするだろうし、いろんな感情があると思うけど楽しみたい」と意気込む。名の成華には文字通り「華に成る」の願いが込められている。初の最終日最終組。19年に4度目のプロテストで合格した苦労人が“大輪の華”を咲かす。


 ◇宮田 成華(みやた・なるは)1997年(平9)11月7日生まれ、東京都町田市出身の25歳。10歳でゴルフを始める。共立女二時代の15年ヨネックスカップ高校選手権で優勝。19年11月にプロテスト合格。ツアー出場98戦で獲得賞金は3929万1221円。今季はQTランク66位で出場し、リランキング65位。得意は1W。1メートル65、57キロ。


 《藤本が猛チャージ首位》藤本が前半4つのボギー先行も8番以後に6バーディーを奪う猛チャージで首位に並んだ。「前半はマジ、帰りたかったです」と笑わせた。2勝目となれば11年231日ぶりで、昨年10月に金田久美子が記録した11年189日ぶりの史上最長ブランクV(ツアー制施行の88年以後)更新に王手をかけた。「久美ちゃんからは“麻子ならいいよ”と言われているので、そこは遠慮なくいきたい」と話した。


 ▼1位 桑木志帆 内容的には50点。1Wが数回しかフェアウエーに行かなかったので苦しくて、でもそこからリカバリーできたので、この点数です。(風雨の中、調子はいまひとつも首位に並ぶ)

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