男子110メートル障害 泉谷駿介V 初出場で日本選手2人目&日本男子初の快挙

2023年07月02日 04:40

陸上

男子110メートル障害 泉谷駿介V 初出場で日本選手2人目&日本男子初の快挙
男子110メートル障害を13秒22で制した泉谷駿介(左)=共同 Photo By 共同
 【陸上ダイヤモンドリーグ(DL)第6戦  ( 2023年6月30日    スイス・ローザンヌ )】 男子110メートル障害で日本記録保持者の泉谷駿介(23=住友電工)が13秒22で初出場優勝を果たした。2010年に新設された最高峰シリーズでの日本勢の制覇は、女子やり投げで通算3勝の北口榛花(25=JAL)に続いて2人目で、男子では初の快挙。8月19日開幕の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)へ弾みをつけた。北口は63メートル34で準優勝。男子走り幅跳びの橋岡優輝(24=富士通)は7メートル98で3位だった。
 最後は気合だった。最終10台目のハードルを越え、横一線のスイス選手とスパート勝負。「絶対、最後やってやろうと思って気合でいった」。最後のスプリント力で0秒01差の戦いを制し、初参戦でいきなり頂点に立った。日本男子初のDL制覇となり「優勝は素直にうれしい」と話す一方で「(今大会不在の)米国勢がいる中で戦いたいとは思った」とも語った。

 21年東京五輪では準決勝敗退。今春「より陸上に集中するため」と、拠点を千葉県にある母校の順大から、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターへ移した。練習環境が充実し、6月の日本選手権で自身の日本記録を13秒04まで更新。成長著しく「このメンバーで勝ち切れたのは自信になる」と手応えを口にした。

 初のDL参戦でも物おじせず「この雰囲気は最高。楽しくレースができて良かった」と充実感も語る。8月の世界選手権へ向けて「ここで勝ったことは自信になる。海外転戦をしたりして、経験を積んでいきたい」と前向きに語った。


 ▽ダイヤモンドリーグ 世界陸連が主催する14戦によるリーグ戦。2010年に新設され、例年5月から9月にかけて11カ国14都市で開催される。男女各12種目で獲得ポイントで競い、上位がファイナルに進み、年間優勝者を決める。リーグ各大会の優勝賞金は1万ドル(約144万円)でファイナル優勝賞金は3万ドル(約433万円)。

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