前頭4枚目の朝乃山「先場所よりも勝負の場所になる」上位陣総当たりへ気合「優勝争いしないと」

2023年07月06日 16:45

相撲

前頭4枚目の朝乃山「先場所よりも勝負の場所になる」上位陣総当たりへ気合「優勝争いしないと」
すり足で汗を流す朝乃山(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の幕内・朝乃山(29)が6日、愛知県蟹江町の高砂部屋で名古屋場所(9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)へ向けての稽古を行った。この日は、腰の状態があまり良くないとのことで軽めの調整。鉄砲やすり足などの基礎運動で汗を流した。
 番付発表後は、今月2日までは出稽古に訪れた新入幕の豪ノ山(25=武隈部屋)や西前頭6枚目の王鵬(23=大嶽部屋)と、今週に入ってからは時津風部屋で正代(31)らと、錣山部屋で小結・阿炎(29)らとも稽古を重ねてきた。「押し相撲と自分より大きな相手に先場所負けているので、そこをどうやっていくか」。課題を持って苦手克服に取り組んだ。

 2年ぶりに幕内の土俵に上がった夏場所は東前頭14枚目で12勝3敗の好成績。名古屋場所では東前頭4枚目まで番付を一気に上げた。大関だった21年夏場所以来の、上位陣総当たりが予想される地位。横綱や大関との対戦も組まれるため真価が問われる。再入幕が決まった夏場所前には「ここからが本当の勝負」と話していたが、今場所は「先場所よりも勝負の場所になると思う」と、もう一段階高いレベルの戦いを見据えて気合を入れた。

 目標は、先場所と同じく「2桁(勝利)以上」。さらには「上位で厳しい場所ではあると思う」としながらも「優勝を目指していきたい。これからはそうやって(元大関として)見られると思うので、常に優勝争いしないといけない」と高い目標を掲げた。

 今場所は、豊昇龍(24=立浪部屋)、大栄翔(29=追手風部屋)、若元春(29=荒汐部屋)の3関脇が大関獲りに挑む。その3人ともそれぞれ対戦が予想される元大関は「負けたくない」と対抗心を燃やした。自身も今年中の三役復帰、そしてもとの地位に戻ることを目指しているため、簡単に負けるわけにはいかない。

 豊昇龍には大関時代に一度対戦して敗れており、大栄翔には過去7勝10敗で先場所も敗れており苦手としている。同学年の若元春には、巡業や出稽古では何度か肌を合わせているが本場所では対戦経験がない。大関昇進を目指す3人に対し、意地を示して立ちはだかるか、元大関の戦いにも注目が集まる。

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