松山　変貌した9年ぶりの名門コースは17番が鍵　全英オープン20日開幕　

2023年07月20日 04:44

ゴルフ

松山　変貌した9年ぶりの名門コースは17番が鍵　全英オープン20日開幕 — 調整する松山（共同） Photo By 共同

　男子ゴルフの今季メジャー最終戦となる全英オープンは20日、英国ホイレークのロイヤルリバプールGC（7383ヤード、パー71）で開幕する。21年マスターズに続く2度目のメジャー制覇を狙う松山英樹（31＝LEXUS）は19日、インの9ホールを回って最終調整を終えた。今会場は39位だった14年大会に続く2度目。大きく変貌を遂げた名門コースを攻略できるのか、新設された終盤17番（136ヤード、パー3）がスコアメークの鍵となる。

　9年ぶりに戻ってきた舞台だが、当時から変わった景色もある。松山が印象に残った場所に挙げたのが17番パー3。「リトルアイ」との愛称がついた、14年大会にはなかった新設ホールだ。

　「9年前とあまり変わってはいないけど、17番は新しくできたので印象的ではある。どのホールもしっかりと打っていかないと厳しい戦いになる」

　グリーンは全方向で外への傾斜があり、愛称には中央のいい位置に落とさないと転がり落ちてしまう「小さな目」という意味が込められた。海の方向に放つティーショットは、海風の影響を受ける。さらに小さい砲台グリーンの周囲にはポットバンカー、砂地、ブッシュとリンクスならではのハザードが口をあける。136ヤードの距離だけでは測れない難易度。「その時になってみないと分からない。風向きとかが特に」と警戒した松山は、この日もバンカーをはじめグリーン周りを入念に確認した。新生17番がスコアメークの鍵を握ることとなる。

　前戦のロケットモーゲージ・クラシックを終えて日本に帰国して調整を行い、英国入り。「かなりいい状態でここに来られたけど、来てみたら悪くなっている。しっかりといい調整ができたら」と気を引き締めた。前回、当地で行われた時は39位。優勝したロリー・マキロイ（英国）とは予選を同組で回り、「自分がやっていることと、かけ離れたことをされている感じ」という記憶もある。今度は変貌を遂げたロイヤルリバプールを攻略し、2つ目のメジャータイトルを加える。