ドルーリー朱瑛里 「余力」残して予選2位通過 初の日本一へ、決勝は3日号砲

2023年08月03日 05:15

陸上

ドルーリー朱瑛里 「余力」残して予選2位通過 初の日本一へ、決勝は3日号砲
女子1500メートル予選4組で追撃をかわして1位となったドルーリー(右、岡山・津山)(撮影・竹内敦子) Photo By スポニチ
 【全国高校総体 ( 2023年8月2日    札幌・厚別公園競技場 )】 陸上が始まり、女子1500メートル予選で初出場のドルーリー朱瑛里(しぇり、津山1年)が4分20秒53で4組1着となり、全体2位のタイムで決勝へと進んだ。800メートルも含めて2種目に出場する中、最初のレースで好発進した。3日の1500メートル決勝では初の日本一を懸け、2連覇を目指すカリバ・カロライン(神村学園3年)らと争う。
 北の大地で、ドルーリーが軽やかにトラックを駆け抜けた。今春に津山高に入学し、これが全国高校総体デビュー。予選4組に登場すると、スタートから先頭に立ってレースを展開。そのまま集団をけん引し、残り300メートルあたりからギアを上げ、トップを保ったままゴールした。

 「決勝に力を残しながら走れて良かった。ラストスパートやスタミナ、スピードの質も上がってきて、いい体調で臨めている」
 自己ベストの4分16秒76には届かなかったが、体力を温存した状態で全体2位のタイムをマーク。勝ち抜いてきた岡山県大会や中国高校総体から、また成長した姿を示した。

 鶴山中3年時の今年1月15日、都道府県対抗女子駅伝で区間新記録を出し、17人抜きを演じて話題を呼んだ。進路が注目された中、地元公立の進学校・津山高に進学。慣れ親しんだ環境で陸上を続けることを決め、高校入学後にも中国高校新などを打ち立ててきた。周囲のサポートに感謝は尽きない。

 「こういう大きな舞台で走れるのは、いい経験なので。岡山県の人たちや、津山の人たち。身近な人が応援してくれる大会だし、日々の応援に応えられるよう決勝でも良い結果を残したい」

 800メートルも含めて2種目に出場する中、きょう3日に1500メートル決勝に出場する。優勝を争うライバルとなるのが、前回大会王者で予選1位のタイムを記録したケニアからの留学生カロライン。初の高校日本一を懸け、実力者に挑む。 (西海 康平)

 ◇ドルーリー朱瑛里(どるーりー・しぇり)2007年(平19)11月16日生まれ、岡山県津山市出身の15歳。カナダ出身の父、日本人の母の間に生まれる。小学4年時に陸上クラブの津山ジュニアに加入。今春に鶴山中から津山高に進学し、今年6月に1500メートルの中国高校記録(4分16秒76)を樹立。憧れは東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実(ニューバランス)。

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