肋間筋断裂から復帰の高山忠洋が65「ショットは30点。ラッキーでしかない」

2023年08月03日 15:38

ゴルフ

 【男子ゴルフツアー 横浜ミナトチャンピオンシップ第1日 ( 2023年8月3日    神奈川県 横浜CC )】 ツアー5勝のベテラン高山忠洋(45=スターツ)が8バーディー、2ボギーの6アンダー65をマークし、ホールアウト時点で単独首位に立った。
 今季自己最少に並ぶ好スコアをマークした高山は「ショットは30点。ラッキーでしかない」と破顔した。

 パットがよく入った。インから出て11番で4メートルを沈めてバーディー先行。14番で落としたが、17番で1メートルに付けて取り戻した。

 後半のアウトはバーディーラッシュ。2番は5メートルのパットをねじ込んだ。パー5の4番はバンカーから50センチに寄せて、5番は3メートルを決めて連続バーディー。6番のボギーで後退も、7番から3~4メートルのパットを入れて3連続バーディーで締めくくった。

 6月中旬の下部ツアー、ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山(福岡)の初日に肋間筋を断裂した。「パー4で1オンを狙ったら(筋肉が)ちぎれちゃった」。翌日も痛みを押してプレーしたが、途中棄権。全治1カ月半と診断されて戦線離脱。超音波、アイシング、マイクロ電流などの治療を受けた。

 完治しないまま、7月上旬の日本プロ選手権予選(兵庫)にエントリー。キャディーバックなどの荷物を会場に送って強行出場しようとしたが、練習で悪化させて泣く泣く断念したこともある。

 先週の月曜日にようやく練習を再開し、6月上旬のツアー選手権以来2カ月ぶりのツアー出場にこぎつけた。以前に作っていた中尺パターを試したところ感触が良かったため、エースのピン型に変えて今週から投入した。

 これまで中尺は使っていなかったが「ツアー選手権の時に寝ていたら急に“中尺だ”と下りてきた。すぐメーカーに電話して2本作ってもらっていた。(ヘッドが)重いのでパターに任せて打っているのが良くなった要因ですね」と自分でも驚いている様子だった。

 ツアーで5勝を挙げ、17年まで16年連続でシードを維持した実力者も、近年はケガや病気で苦しんできた。目の病気のため18年の夏から休養。シード復帰後も、昨年は胸膜炎で一時休養を強いられた。

 ツアーを離れる期間が長いだけプレーできる喜びも大きい。肋間筋の状態は「切れたところの周りも固くなっていて、いいスイングはできない」と100%ではない。

 それでも高山は「毎年ケガをしたり、病気をしたりして復帰した時にゴルフをできる喜びをかみしめてやっているので、楽しくて仕方ない」と底抜けに明るい表情だった。

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