バレー男子 カナダに逆転勝利 五輪予選へ弾み 石川が西田が女子の悔しさ背負って躍動

2023年09月26日 05:30

バレーボール

バレー男子 カナダに逆転勝利 五輪予選へ弾み 石川が西田が女子の悔しさ背負って躍動
第2セット、ポイントを奪い喜ぶ石川(左)ら(撮影・西海 健太郎) Photo By スポニチ
 【バレーボール男子・国際強化試合   日本3―1カナダ ( 2023年9月25日    東京・国立代々木競技場 )】 30日に開幕するパリ五輪予選兼W杯(東京・国立代々木競技場)に臨む世界ランク5位の日本は、同13位のカナダと強化試合を3―1で制した。第1セットを失ったが、3セットを連取し逆転勝利。五輪予選は8カ国が1回戦総当たり戦を行い、上位2カ国が出場権を獲得する。日本は、自力では08年北京大会以来となる五輪切符獲得を目指す。あと一歩で予選でのパリ切符を逃した女子の悔しさも背負ってタフな戦いに挑む。
 五輪予選会場での試運転は上々だった。第1セットはカナダの高さにてこずったが、第2セット以降はサーブで崩して日本のペースに引きずり込んだ。

 照明の位置を確認しながらプレーし、1万542人の観客が入った雰囲気も体感した。「9日で7試合のタフな大会。いろんな選手に出てもらいローテーションも考えないといけない」と総力戦を想定するブラン監督は出番の少なかった選手も積極的に起用した。

 主将の石川は「中盤まで悪くないバレーができた。本番になれば雰囲気も、選手のモチベーションも変わる。この体育館で試合ができたことが一番良かった」と振り返った。

 ネーションズリーグで得点王、アジア選手権では最優秀選手に輝いたエースは腰を痛め、合宿では練習に参加できないこともあった。「これから状態を上げていきたい」と話したが、この試合でも要所でスパイクを決めており本番でのプレーには支障はなさそう。

 前日まで同じ会場で戦った女子は開幕5連勝しながらトルコ、ブラジルに敗れ、五輪切符にあと一歩届かなかった。妹・真佑のプレーも見ていた石川は「中国が(突破を)逃したり何が起こるか分からない大会」と気を引き締め「僕たちは僕たちでやるべきことをやる。絶対に勝ち取りたい」と力を込めた。

 女子の主将・古賀と昨年結婚した西田は「昨日の負けは響くものがあった。家族が戦っているから自分のことのように悔しい。次は自分たちがやる番」と妻の悔しさも背負って戦う覚悟を示した。

 ≪サービスA連発!宮浦キレキレ≫オポジットの宮浦が、逆転への流れを呼び込んだ。第3セットからスパイクがさえ、切れ味鋭いサービスエースを連発。第4セットも攻撃の軸となり「相手のブロックをしっかり見てプレーできた」と手応えを語った。五輪予選でも活躍が期待されるスーパーサブは「(ベンチで)試合中の雰囲気、相手の雰囲気、相手のブロックの高さ、ブロックがどう寄ってくるかしっかり見ている」。冷静な分析力は本番でも必ず生きる。

 ≪最年少アタッカーの甲斐が躍動≫この日20歳の誕生日を迎えたチーム最年少のアタッカー甲斐も存在感を見せた。第4セットにサービスエースをマークするなど多彩な攻撃で躍動。試合後にはサプライズでバースデーケーキが用意され、はにかんだ笑顔を見せた。専大2年生で、身長2メートルを誇る期待の逸材は「自分のできることを全力で頑張りたい」と決意を新たにした。

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