“凡人”日下尚「パリで金を獲ったら超人と言いたい」レスリング世界選手権から帰国

2023年09月26日 21:42

レスリング

“凡人”日下尚「パリで金を獲ったら超人と言いたい」レスリング世界選手権から帰国
レスリングの世界選手権から帰国した文田健一郎(左)と日下尚 Photo By スポニチ
 レスリング世界選手権の男子グレコローマンスタイル77キロ級で3位に入り、来年のパリ五輪代表に内定した日下尚(三恵海運)が26日、成田空港に帰国。世界選手権では歴代の日本勢で最も重い階級のメダル獲得にもなり、「率直に言ってうれしい。自分の中で手応えを感じた。世界との差はないと実感できた」と喜びを口にした。
 自らを「凡人」と称し、小学校の時に受けた地元香川県のアスリート発掘事業「スーパー讃岐っ子」のテストにも「普通に落ちました」。それでもレスリングと並行して取り組んだ相撲の差しや前に出る技術を生かしたスタイルで、一気に世界トップの実力を証明。「所詮はまだ3位。パリで金メダルを獲ったら超人と言いたい」と凡人継続を宣言したが、超人への筋道が見えた大会となった。

 東京五輪で同階級銅メダルを獲得した屋比久翔平(ALSOK)は日体大の先輩に当たる。練習パートナーを務めた日下自身が今大会の代表争いを制し、一気に五輪代表内定を勝ち取った。非五輪階級の82キロ級で出場していた先輩からは、3位決定戦の翌日に「五輪で勝てなかったら話しにならないぞ」とハッパを掛けられたという。77キロ級での五輪への道を断たれながら、声を掛けてくれた先輩には、「うれしかった」と感謝した。

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