天本ハルカ「何とか耐えながら」V圏残った！　黄金世代の苦労人23歳　3差5位から初優勝目指す

2023年10月22日 04:30

ゴルフ

天本ハルカ「何とか耐えながら」V圏残った！　黄金世代の苦労人23歳　3差5位から初優勝目指す — 1番でティーショットを放つ天本ハルカ（撮影・成瀬　徹） Photo By スポニチ

【女子ゴルフツアー　NOBUTA　GROUPマスターズGCレディース第3日（ 2023年10月21日兵庫県　マスターズGC＝6495ヤード、パー72 ）】ツアー1勝の菅沼菜々（23＝あいおいニッセイ同和損保）が2バーディー、1ボギーの71で回り、通算12アンダーで尾関彩美悠（あみゆ、20＝JFEスチール）と並んで首位をキープした。初優勝した8月のNEC軽井沢72に続き、自身初の4日間72ホール競技制覇を目指す。通算11アンダーの1打差3位には昨季年間女王の山下美夢有（22＝加賀電子）が続き、黄金世代の天本ハルカ（25＝フリー）は通覧9アンダーの3打差5位から初優勝を目指す。

　ツアー未勝利の天本が優勝圏内に踏みとどまった。首位と2打差の3位でスタート。7番でボギーが先行したが、8番パー5で残り130ヤードの第3打を9Iで1・2メートルにつけてバウンスバック。11番で落とした後も12番パー5で残り70ヤードの第3打を58度のウエッジで30センチに。再びバウンスバックで取り返した。

　72にまとめ「ショットが全体的に右に行って苦戦したけど、何とか耐えながらパー5でバーディーが取れた。最低限のプレーはできた」と頬を緩めた。

　畑岡、渋野らと同じ98年度生まれの黄金世代。19年には日本地区予選を突破し全米女子オープンに出場したこともあるが、プロテストは4度失敗し21年に5度目の挑戦で合格。20年には台湾ツアーに挑戦した苦労人だ。

　ツアー参戦2年目の今季は夏場に予選落ちが続いたが「全部バーディーを狙うと集中力が持たないので、ショートアイアンを持てるところだけ狙うようメリハリをつけたらボギーが減った」。マネジメントを変えたことで成績も上向いてきた。

　男子ツアーで2度賞金王に輝いた伊沢利光に師事する。今週は毎日電話やLINEで連絡。前日には電話で「テレビで見たけど、ショットは問題ないから自信を持ってやってこい」と背中を押された。

　現在メルセデスランク54位で初シード獲得（50位以内）に向けても踏ん張りどころ。自己最高成績は今年のCATレディースなどの11位。「私自身のベストフィニッシュを目標にして頑張る」。残り18ホール奮闘し師匠に吉報を届ける。

　◇天本　ハルカ（あまもと・はるか）1998年（平10）7月23日生まれ、福岡県出身の25歳。8歳でゴルフを始める。アマ時代の19年全米女子オープン出場（予選落ち）。21年プロテスト合格。本名は「遥香」だが「小さい子からお年寄りまで、全ての人に覚えてほしい」との思いで登録名は「ハルカ」。1メートル62、58キロ。