“ゴルフ界のアイドル”菅沼菜々がツアー2勝目「こんなに早くできると思っていなかった」

2023年10月22日 14:12

ゴルフ

“ゴルフ界のアイドル”菅沼菜々がツアー2勝目「こんなに早くできると思っていなかった」
<マスターズGCレディース最終日>9番、バーディーパッドを決め、スコアを伸ばした菅沼菜々(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフ NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日 ( 2023年10月22日    兵庫県・マスターズGC=6495ヤード、パー72 )】 最終ラウンドがスタートし、首位タイから出たツアー1勝の菅沼菜々(23=あいおいニッセイ同和損保)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算14アンダーで逃げ切り優勝を手にした。初優勝した8月のNEC軽井沢72に続くツアー通算2勝目となった。
 ゴルフ界のアイドルこと菅沼が、「2勝目の壁」を軽やかに超えていった。首位タイから70とスコアを伸ばして逃げ切り。初めて4日間72ホール競技を制してつかんだツアー2勝目になった。

 この日もグリーン上がさえた。2番で4メートルを沈めてパーをセーブする。4番で3メートル、9番では4メートルのチャンスを沈めてバーディーを重ねた。単独首位で迎えた後半も勢いは止まらない。12番パー5では第3打をピン奥1メートルに寄せてリードを広げてみせた。

 2週前のスタンレー・レディースでは体調不良に見舞われた。棄権を余儀なくされ、「ホステス大会なのに悔しい」と吐露した。検査を受けたが原因は不明。最高で40度の高熱が続き、「死ぬと思った」というほどだった。体重は3キロ減り、前週の富士通レディースでは5カ月ぶりの予選落ち。ただ、「もう大丈夫。完璧に治った」とこの大会に臨んだ。

 プロ6年目、8月のNEC軽井沢72で念願の初優勝。3日間大会での勝利だったため、「4日間で勝つのは強い選手という印象がある」と次は4日間大会で勝ちたいと思った。そして今大会でツアー屈指の人気を誇ったイ・ボミが引退した。菅沼にとってジュニア時代から「可愛くて強い」と憧れていた存在だった。

 常に笑顔を見せてプレーするそのスタイルを見習いたいと思っていた。「小さい子やいろんな世代の方にも華やかな場所なんだと思ってもらいたいので、明るく楽しくやりたい。笑顔でやり続けたい」。最終組での緊迫した優勝争いでも、菅沼の笑顔が光った。後継者にとの声に「それはちょっと申し訳ない。私は自称(アイドル)なので」と笑った23歳だが、まさに「可愛くて強い」を体現する鮮やかな逃げ切り勝利になった。

 優勝インタビューでは「ドライバーがまっすぐ行って安定したプレーができて良かった。こんなに早く(2勝目が)できると思っていなかったので凄くうれしい」とよろこんだ。

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