炎鵬、首の大ケガから復帰へ ラグビー日本代表支える“凄腕トレーナー”がリハビリ指導

2023年10月24日 07:00

相撲

炎鵬、首の大ケガから復帰へ ラグビー日本代表支える“凄腕トレーナー”がリハビリ指導
大ノ蔵(右)を相手に一丁押しを行う炎鵬(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の元幕内・炎鵬(29=宮城野部屋)が23日、東京都墨田区の宮城野部屋で稽古を行った。基礎運動や筋力トレーニングのほかに一丁押しを8本。首のケガで夏場所を途中休場して以来約5カ月ぶりの対人稽古で立ち合いの感触を確かめ、復帰へ向けて一歩前進した姿を見せた。
 1メートル67、100キロの小兵ながら約5年も関取の座を守り続けてきた代償は大きく、蓄積された体へのダメージが限界を迎えていた。自力で立つことも座ることもできない寝たきり状態で約2週間入院し、日常生活を取り戻すところからリハビリを行って少しずつ回復してきた。

 現在は落ちた筋力を取り戻すトレーニングに励み、首を補強するための背中の筋肉を特に重点的に鍛えている。リハビリメニューを考案するのは、ラグビー日本代表選手の堀江翔太(37=埼玉)らを指導するアスレチックトレーナーの佐藤義人氏(46)。堀江を首の手術からわずか7カ月でW杯出場まで復活させた凄腕トレーナーの支えが、炎鵬の完全復活を後押しする。

 筋力だけでなく、体の使い方も見直している。「1回体が使えなくなったので、それならリセットして使い方ごと変えていこうと」。全体の稽古が終わってからも、黙々と30分以上さまざまなトレーニングメニューをこなした。

 三段目に番付を下げる九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)も休場が濃厚で、復帰は早くて来年初場所の見込み。「土俵で戦い続けるためにはこの体ではやっていけない。体を作って、できあがってから戻る」と、焦らずじっくり肉体改造に取り組むつもりだ。

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