相撲・ワールドコンバットゲームズ金メダルの三輪隼斗ら日本選手団が帰国「しっかり結果を残せた」

2023年10月24日 19:54

相撲

相撲・ワールドコンバットゲームズ金メダルの三輪隼斗ら日本選手団が帰国「しっかり結果を残せた」
ワールドコンバットゲームズに出場した相撲日本選手団。関西国際空港に帰国した(左から)石崎涼馬、藤澤詩音、三輪隼斗、山中未久、今日和、松本渚 Photo By スポニチ
 格闘技の国際総合大会「ワールドコンバットゲームズ」相撲競技に出場した日本代表選手団が24日、開催地のサウジアラビアから関西国際空港と成田空港にそれぞれ帰国した。
 22日に行われた男子無差別級で金メダルを獲得した三輪隼斗(29=ソディック)は「素直にうれしいです」と喜びを表した。21日の中量級(115キロ)では優勝候補に挙げられていたものの準決勝で際どい相撲で敗れて3位。「中量級で負けてしまった分、無差別で優勝できたら」と翌日の快挙につなげた。

 無差別級決勝では、身長体重ともに自身よりもはるかに大きなウクライナのベレシウク・オレクサンドルと対戦。中に入って頭をつけ、内掛けからの寄り倒しで1分超の熱戦を制した。「自分の体勢ではあったけど(相手の)力がすごくて危ない場面もあった。最後はあそこで勝負するしかないと思った」と、世界の頂点を射止めた一番を振り返った。

 この日、関西国際空港に到着した三輪の顔には擦り傷が数カ所あり、右目の上は紫色に腫れ上がっていた。中量級と無差別級に出場して2日間で計7試合。顔の傷は、世界の猛者たちとの激闘を物語っていた。

 三輪は中学時代から全国大会で活躍し、日体大では4つのタイトルを獲得。当時は学生相撲界のトップ選手として、現在の水戸龍や矢後、若隆景、炎鵬らとしのぎを削っていた。社会人になってからも国体や国際大会などで活躍。16~22年にかけては、新潟県代表として出場した国体で不動の大将として団体戦5連覇に貢献した。

 国際大会の出場は今回で通算6度目。大学4年だった16年には中量級(115キロ未満)で世界一に輝き、18年の世界選手権では大将として団体戦に出場し、4年ぶりの優勝に貢献。団体戦で無類の勝負強さを発揮することから“日本の守護神”と呼ばれた。

 社会人7年目にして無差別級で世界制覇。「自分自身驚いているけど、チャンスがある限りは(世界一を)獲りたいと思っていた。しっかり結果を残せたのはうれしかったですし、自信にもつながります」。世界の頂点に立った29歳は、これからも国内外のアマチュア相撲界をけん引していく。

 ◇三輪 隼斗(みわ・はやと)1994年(平6)10月15日生まれ、石川県穴水町出身の29歳。小1から相撲を始め、新潟・能生中3年時に全中準優勝。海洋高を経て日体大に進学。3年時に全国大学選抜宇和島大会優勝、全国学生選手権3位。4年時に東日本学生体重別大会無差別級優勝、全国学生体重別大会無差別級優勝、世界選手権中量級(115キロ未満)優勝。17年、ワールドゲームズ無差別級3位。全日本選手権準優勝。18年、アジア選手権中量級(115キロ未満)優勝。世界選手権団体戦優勝。19年、全日本選抜社会人選手権優勝。世界選手権団体戦準優勝。23年、全日本体重別大会軽重量級(115キロ未満)優勝。全日本実業団選手権優勝(実業団横綱)。アジア選手権軽重量級優勝。世界選手権軽重量級準優勝。1メートル75、110キロ。

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