宇野昌磨 連覇へ今季自己ベスト発進 首位射程0・88点差 NHK杯の悔しさ糧に

2023年12月08日 05:05

フィギュアスケート

宇野昌磨 連覇へ今季自己ベスト発進 首位射程0・88点差 NHK杯の悔しさ糧に
<GPファイナル第1日>男子SP、演技をする宇野昌磨(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート・GPファイナル第1日 ( 2023年12月7日    中国・北京 )】 GPシリーズ上位6人(6組)で争う大会が開幕し、男子ショートプログラム(SP)は世界選手権2連覇中の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が今季自己ベストの106・02点で2位発進した。首位とはわずか0・88点差で2連覇へ逆転圏につけた。
世界トップによるハイレベルな争いで、宇野は納得の滑り出しとなった。冒頭の4回転フリップを決めて波に乗ると、4回転―3回転の連続トーループ、3回転半も全て成功。出来栄え評価(GOE)で全て2点台の加点を引き出し、スピン、ステップも最高のレベル4でそろえた。「今日の演技は比較的良かった」。演技後は涼しい顔で振り返った。

 2週間前の騒動から吹っ切れた。準優勝だったNHK杯ではフリーの厳しい採点に納得がいかず「これが今後の基準になるのは全然構いませんが、そうであれば僕の限界。競技から退くことも全然あるなと思う試合」などと発言していた。それでも、自らの滑りが正しいと証明するために、練習内容も変えずに加点を得るジャンプを見せつけた。

 会場こそ違うが、2シーズン前に銅メダルを獲得した冬季五輪の行われた北京でのファイナル決戦。0・88点差で追う首位のマリニンや鍵山、三浦らとの争いに「時代の流れを感じる。(五輪が)凄く昔のことのよう」と独特の表現で語る。立場は変わっても、スリリングな戦いを欲する本能はそのまま。「SPは関係ない。20点くらい、ひっくり返る」。9日のフリーで、世界王者の真価を見せる。

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