テーマは「公園での遊び」 相撲人口拡大と王国・青森復興へ、元若の里が10日に地元弘前市で相撲大会開催

2023年12月08日 15:40

相撲

テーマは「公園での遊び」 相撲人口拡大と王国・青森復興へ、元若の里が10日に地元弘前市で相撲大会開催
第1回若の里杯をPRする西岩親方 Photo By スポニチ
 大相撲の西岩親方(元関脇・若の里)が創設した相撲大会「若の里杯相撲大会」が10日に、青森県弘前市の青森県武道館で第1回大会を開催する。
 西岩親方は2015年の現役引退後から地元での相撲大会開催を熱望。(1)相撲王国・青森の復活(2)地元への恩返し、の思いを抱き準備を進めてきた。コロナ禍で開催が延びたが構想から8年での実現に「ようやくという感じです。私のしこ名が冠となっていますが実行委員会を立ち上げ準備してきました」と目を細める。

 大会は午前中が小中学生の経験者対象、午後は未経験者対象の二部構成。午後は幼稚園児から70歳まで幅広い年代層が参加し「マスター」部門には相撲部OBや元プロもエントリーしているという。親方自身も小学3年時に初めて参加した相撲大会で優勝したことが力士を目指す「きっかけ」になった。「(未経験者は)まわしは締めずTシャツ、短パンで参加。まずは土俵に上がって相撲というものに触れてもらいたい。公園で遊ぶような感覚です」と、一般人には遠いものに見られがちな相撲に親しんでもらいたい意向を示した。

 少子化やスポーツの多様化で相撲人口も減少を続ける。2023年の新弟子検査合格者は過去最低の53人。横綱、大関らを数多く輩出してきた青森県の現役力士は関取こそ3人(初場所で尊富士が十両昇進)だが、全体で10人と寂しい限りだ。「危機感を感じています。まずは相撲へのきっかけ作り。地道に継続して、ひとりでも多くの子供が相撲界に入ってくれれば」と同親方は力を込めた。

 会場となった青森県武道館には弘前市出身で「土俵の鬼」と呼ばれた第45代横綱・若乃花の銅像がある。孫弟子に当たる西岩親方が王国・青森、さらには相撲界のために「大きな一歩」を記す。

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