【箱根駅伝】コロナ感染も脱水も乗り越えシード獲りへ帝京大・西脇主将「チームにプラスをもたらす」
2023年12月14日 17:56
駅伝
前回の箱根で帝京大は13位に終わり、5年連続キープしていたシードを手放した。リスタートとなった今季、夏まで順調に調整を続けた。ところが9月、合宿終了後に部内にコロナがまん延し、13人が集団感染した。
自身も罹患(りかん)した西脇は「熱は40度を超えて3日間寝込んだ。4日目から何とか体を動かしたけど、筋肉も落ちて、体力もなくて結構体がきつかった」と振り返る。
10月の箱根予選会にはコンディションの不安を抱えたまま臨んだ。「スタートに立てるかどうか分からなかったけど、(中野)監督や仲間のおかげで何とか走ることができた」。中野監督の指示でチームは「集団走」を貫き全体3位で通過。西脇も1時間3分28秒にまとめて箱根切符獲得に貢献した。
しかし試練はこれで終わりではなかった。11月の全日本大学駅伝。4区の西脇は5位の好位置でスタートしたものの脱水症状を起こして失速。意識朦朧(もうろう)となりながら、かろうじてタスキをつないだ。「フラフラして沿道に突っ込みそうになったり、中継所を間違えたり。何がどうなっているのか分からなかった」。走り終えると病院に直行した。区間22位で、チームも12位まで後退。総合成績は12位に終わった。
2年時の22年は10区で区間9位、3年時の23年はエース間2区で区間16位。苦難の経験を経て迎える3度目の箱根路。西脇は「(全日本では)キャプテンとしてあるまじき走りをしたので、最後はキャプテンとしてチームにプラスなものをもたらすように頑張りたい」と決意をにじませた。
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