【高校ラグビー】57大会ぶり出場の飯田OIDE長姫 花園初勝利へCTB野牧がチーム初トライ狙う

2023年12月26日 04:30

ラグビー

【高校ラグビー】57大会ぶり出場の飯田OIDE長姫 花園初勝利へCTB野牧がチーム初トライ狙う
57大会ぶりに出場する花園で初勝利を目指す飯田OIDE長姫の選手たち Photo By スポニチ
 ラグビーの第103回全国高校大会(東大阪市花園ラグビー場)は27日に開幕する。57大会ぶり2度目の出場を果たした長野県代表の飯田OIDE長姫は、28日の1回戦で初出場の高川学園(山口)と対戦する。前身の飯田長姫で出場した前回は初戦で零敗。トライゲッターのCTB野牧聖太(3年)はチーム花園初トライを狙い、聖地初勝利に貢献する決意を示した。
 新しい歴史がここから始まる。57大会ぶりの花園。重い扉をこじ開け、野牧は「実感は湧かない。でも周りからそう言ってもらえるので、その分頑張ろうと思う」と全国出場の意義をかみ締めた。

 初出場だった半世紀以上前は鹿児島玉龍に0―12で初戦敗退。得点を刻むことができずに聖地を去っている。目下の目標は花園初トライ。そして初勝利だ。「一トライでも多く取らないとチームは勝てない。せっかくの花園。チャンスがあれば自分から行くし、トライを取りたい」。トライを量産してきた野牧は闘志を燃やした。

 2年分の思いをぶつける。突破力が自慢のアウトサイドセンター(13番)。1年時からレギュラーをつかみ、学年の中心的存在だった。だが昨年の夏合宿で左足首を脱臼骨折。じん帯も損傷する大ケガで、どん底を経験した。花園予選には間に合わず、チームも決勝で敗退。「去年も花園に行けるかなと思っていたので悔しかった」と振り返る。

 復帰には半年かかった。それでもグラウンドに立てなかった分、ラグビーに対する情熱はさらに増した。離脱中からフィジカル強化に励み、風呂上がりのストレッチは毎日欠かさない。「リハビリ中は一人でウエートをして、外からずっと見ているだけだった。復帰できて本当に良かった」。ブランクを取り戻すように練習に打ち込み、花園出場の原動力の一人になった。

 相手の高川学園は初出場ながら、中村監督が「ウチよりも格上」と断言する強敵だ。野牧は「体は大きいし、足が速い選手もいる。自分たちはキックでどれだけエリアを取れるか」とポイントを挙げた。「自分たちが1年間やってきたことを出して、いいプレーを見せたい」。歴史を変えたフィフティーンに失うものはない。

 ≪No・8古籏は「前に出る」≫チームは25日に関西入りした。名門・天理(奈良)との合同練習を経て初戦に臨む。県大会後はディフェンスを再強化。中村監督は「前半でどれだけしっかり体を当ててディフェンスできるか。ウチが受けてしまうと高川のペースになる」と守備から流れを引き寄せるプランだ。タックルが売りのNo・8古籏は「待つのではなく、前に出るディフェンスをしたい」と意気込んだ。

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